※ 注意!
【 この日誌にはバージョン5.3 『 勇者復活 』 のメインストーリーにおけるネタバレが含まれております 】
【 この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
魔王ヴァレリアに雪辱を果たすため魔界を訪れた勇者姫一行はバルディスタ城の玉座の間にたどり着いたのだった。
アンルシア
「この国の魔王はどこにいるの? おとなしく教えるのなら兵士たちに危害はくわえないわ」
ベルトロ
( こいつら、ヴァレリアに恨みがある手合いか? 恨まれる覚えなんて… あーダメだ。たくさんありすぎて見当もつかねぇや )
アンルシア
「答えなさい!」
ベルトロ
「おいおい、そんな物騒なもんを突きつけられてちゃ答えられるもんも答えられないぜ。まずはそいつをしまっちゃくれねぇか」
シンイ
「白々しいマネを! 剣をおさめたらダメですよ!」
アンルシア
「…これでいいかしら?」
シンイ
「姫!?」
ベルトロ
「話が早くて助かるぜ。ついでにそっちの連中にも兵たちに向けている杖を下げてもらえるとありがたいんだがな」
エステラ
「…」
アンルシア
「あらためて聞くわ。この国の魔王はどこにいるの?」
ベルトロ
「あんたらがお探しの魔王はここにはいない。今はワケあって大魔王城に参内しているんでね」
シンイ
「大魔王城!?」
ルシェンダ
「大魔王マデサゴーラは倒されたはずだ。なぜ今さら大魔王城などに…」
ベルトロ
「つい先日、新たな大魔王が即位したんだよ」
アンルシア
「新たな大魔王ですって!?」
ベルトロ
「おっと、言っとくが新たな大魔王はうちのお嬢サマじゃないぜ。ともかく、この国の魔王は大魔王様に謁見するために大魔王城に馳せ参じているってワケだ。用があるならそっちをあたってくれ」
ルシェンダ
「嘘ではあるまいな?」
ベルトロ
「あんたらのような手練れを相手に嘘で駆け引きするほど俺ぁ命知らずじゃねぇよ。兵たちの命もかかってるしな」
エステラ
「…どう思いますか?」
シンイ
「新たな大魔王の誕生… にわかには信じがたい話です」
ルシェンダ
「だが事実なら一大事だ。かの氷の女魔王すら配下に置くとなれば、アストルティアに対する脅威はマデサゴーラを上回るかもしれん」
エステラ
「真偽を確かめるためにも、より多くの情報が欲しいところですね」
アンルシア
「あなたの言うことを信じましょう。今のところは…」
ベルトロ
「ふぃ~ 寿命が数百年は縮んだぜ」
ダボウ
「ベルトロ様!」
ベルトロ
「おー、お前ら無事か?」
ナギ
「なんとか… なぜあやつらは我らの命を取らなかったのでしょうか? その気になればたやすく皆殺しにできたでしょうに」
ベルトロ
「さーてな。単なる気まぐれか、そもそもハナっから俺たちなんぞ相手にしていなかったか、あるいは…」
ナギ
「あるいは?」
ベルトロ
「いや、なんでもねーよ。それより、城下町の連中の無事を確かめてくれ。ヴァレリアの留守中に臣民に何かあったとなりゃ俺が怒られるからな」
ダボウ
「はっ!」
ベルトロ
「…あるいは、新たな大魔王様と同じくらい底抜けのお人好しなのかもしれねーな」
新たな大魔王の誕生を知った勇者姫一行。
ことの真偽を確かめるため、魔界を放浪して情報を集めるのだった。
【 勇者姫一行魔界道中記 その3 に続く 】