※ 注意!
【 この日誌にはバージョン5.3 『 勇者復活 』 のメインストーリーにおけるネタバレが含まれております 】
【 この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
魔王ヴァレリアに雪辱を果たすため魔界を訪れた勇者姫一行はバルディスタ城のベルトロから新たな大魔王が誕生したことを知らされる。ことの真偽をたしかめるべく、一行は情報を集めるため魔界を放浪するのだった。
エステラ
「…情報を集めるとして、どこへ行けば良いのでしょうか?」
ルシェンダ
「そうだな…」
アンルシア
「ルシェンダ様、それは?」
ルシェンダ
「魔界の地図だ。と言っても簡易的なものだがな。賢者マリーンから聞いた情報を元に私が作成した」
シンイ
「ゲルヘナ幻野… それが今私たちがいるこの場所ですか」
ルシェンダ
「うむ。魔界のほぼ中心に位置しているらしい。我々がさっき通り過ぎたバルディスタはここから西だな。東に行けば数千年の歴史を持つというゼクレス魔導国を擁するベルヴァインの森、南にはジャリムバハ砂漠一帯を支配する新興国の商業都市ファラザードがあるそうだ」
アンルシア
「魔族にも国があって文化がある… あたりまえのことなんでしょうけどなんだか不思議な気分です」
シンイ
「…」
エステラ
「ルシェンダ様、あの山の上に輝く球体はなんなのでしょう?」
ルシェンダ
「あれはデモンマウンテン。太古の昔より魔界の秩序を保ってきた魔仙卿なる人物がいるという話だ」
アンルシア
「それも賢者マリーン様が仰っていたのですか?」
ルシェンダ
「ああ。まぁ、さしものマリーン殿も魔仙卿に会ったことはないそうだがな」
シンイ
「ゴホン! そんなことより!」
一同
「?」
シンイ
「問題はこれからどうするかです。今さらですが、私たちは氷の女魔王の名前はおろか、新たな大魔王の名前も、その居城がどこにあるのかも何も知らないのですよ」
エステラ
「せめて、大魔王城の場所くらいはあの魔族に聞いておくべきだったかもしれませんね」
ルシェンダ
「過ぎたことを言っても始まらん。質問して嘘を教えられてもつまらんしな。 『 新たな大魔王の名前はエックスだ 』 とでも言われたら目も当てられん」
シンイ
「…ルシェンダ様、今のは冗談が過ぎますよ」
ルシェンダ
「…すまん」
エステラ
「行方不明になってもう随分と経ちますね…」
アンルシア
「大丈夫よ」
シンイ
「アンルシア姫…」
アンルシア
「彼はきっとどこかで無事にしているわ。私の盟友なんですもの」
ルシェンダ
「…そうだな」
エステラ
「さしあたって、情報を集めるならゼクレス魔導国か商業都市ファラザードのどちらかに向かうのが良いのでは? もしかしたらエックスさんの消息も掴めるかもしれません」
アンルシア
「ルシェンダ様はどちらに向かうのが良いと思われますか?」
ルシェンダ
「どちらもここからの距離は同じくらいだが、ファラザードは砂漠の国だと聞いている。魔界の砂漠がどれほど危険かは分からぬが、ここはより慎重を期してゼクレス魔導国へ先に向かうのが良策だろう」
シンイ
「決まりですね」
勇者姫一行は、盟友エックスの安否を気に病みつつ、ゼクレス魔導国へ向かうのだった。
【 勇者姫一行魔界道中記 その4 に続く 】