※ 注意!
【 この日誌にはバージョン6 メインストーリークリアまでのネタバレが含まれております 】
【 この日誌には さまざまなコンテンツのネタバレが含まれております 】
【 この日誌は妄想二次創作です。広い心でお読みください 】
よろしいですか?
異界アスタルジア・・・
そこは、盟友エックスと縁を結んだアストルティアの英傑たちが、時代と場所を超えて集う場所。
本来出会うはずがなかった者たちが出会った時、思いがけず話に花が咲くこともあるようで・・・
ギルガラン
「ほう、お前もオノを使うのか。その細腕で振り回せるとはとても思えないが」
フランジュ
「はい! わたし、こう見えて腕力には自信があるんです!」
カブ
「マジかよ… こんな可愛らしい嬢ちゃんがオノを振り回すなんて世も末だぜ」
ギルガラン
「そういうお前もオノ使いなのだろう? 同じオノを使う王として、お前の戦い方には興味がある」
カブ
「戦い方っつってもなぁ。オノなんて適当にぶん回してりゃ勝手に敵が倒れてくもんだろ?」
フランジュ
「そうですよね! オノは何も考えずに振り回すのが一番だとわたしも思います!」
ギルガラン
「…お前たちの言うこともわからんでもないが、もっとオノの特性を生かした戦いというものがあるだろう」
カブ
「オノの特性?」
フランジュ
「力いっぱい振り回すだけじゃダメなんですか?」
ギルガラン
「オノは超重量であるがゆえにそれ自体の重さが武器になる。上手く利用すれば少ない力で大きなダメージを敵に与えることが可能だ。それに幅広の刃は盾の代わりにもなるしな」
フランジュ
「オノを盾代わりに…? わたし、そんなこと考えもしませんでした! ギルガランさんってスゴイですね!」
ギルガラン
「・・・」
カブ
「どうしたよ? 黙りこくっちまって」
ギルガラン
「…いや、今俺が言ったことは全て兄の受け売りだ」
フランジュ
「お兄さん?」
ギルガラン
「 『 あなたの戦い方にはムダが多すぎる。もっとちゃんと考えて戦わないといずれ命を落としかねませんよ 』 とな。今のいままですっかり忘れていた。まったく、昔からお節介な兄だったな…」
カブ
「でもよぉ、兄貴なんてそんなもんだろ? 俺もナンナやドルタムにはつい口出ししてウザがられてたぜ。」
ギルガラン
「お前にも… いや、お前には弟がいるのか」
カブ
「おう! まぁ、ドルタムはニコニコして聞いてたけど、ナンナにはいっつも言い返されてたっけなぁ。アイツはヒートアップしてくるとしまいにゃハンマー持って追っかけ回すからよ、おっかねぇのなんのって」
フランジュ
「ふふっ なんだか微笑ましいですね」
カブ
「どこがだよっ!?」
ギルガラン
「この娘の言う通りかもしれん。俺はグリエと… 兄と殴り合いのケンカなどしたことがなかった。素直に感情をぶつけ合えるお前たち兄弟が… うらやましいよ」
カブ
「そ、そうか?」
フランジュ
「はい! とっても素敵だと思います!」
カブ
「へへ… なにしろ俺たち三兄弟はドワチャッカの伝説に謳われる大地の三闘士だからな! そんじょそこらの兄弟とは絆の強さが違うってもんよ!」
ギルガラン
「…それは聞き捨てならんな。絆の強さなら俺とグリエも負けてはいないぞ」
カブ
「悪ぃな、こればっかりは譲るわけにゃいかねぇ。それにこっちは三兄弟だ。一人多い分俺たちの絆の方が強い!」
ギルガラン
「いいや、グリエは一人で二人分の仕事をこなしていた。あいつがいたからオルセコ王国の実務は回っていたのだ。俺たち兄弟には三人分の絆がある!」
カブ
「こっちは一人は妹だ! ナンナは口は悪いし手も早いし細かいことはてんでダメだけど可愛い女の子だ! 俺たち三兄弟の方がスゴイ!」
ギルガラン
「グリエも城中の民から 『 まるで女の子みたいにキレイな顔 』 と評判だったぞ!」
カブ
「なにをっ!」
ギルガラン
「なんだっ!」
フランジュ
「ふふっ、おふたりとも本当にご自分の兄弟が大好きなんですね!」
カブ、ギルガラン
「・・・っ!」
カブ
「…まぁ、なんだ。今日のところは引き分けってことにしねぇか?」
ギルガラン
「…いいだろう、お前には今度ゆっくりとグリエの素晴らしさについて聞かせてやる」
カブ
「へっ、望むところだ。そんときゃオレもナンナとドルタムについてたっぷりと聞かせてやるから覚悟しとけよ!」
異界アスタルジア・・・
そこは、出会うはずのなかった者たちが邂逅を果たす奇跡の場所である。
【 アスタルジア幻想 その1 オノ使いたちの語らい 完 】