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忘却のおじいちゃん

テオフィロス

[テオフィロス]

キャラID
: RW642-070
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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テオフィロスの冒険日誌

2024-08-04 17:21:42.0 テーマ:その他

【妄想二次創作】 ルティアナ神話 その5 【ネタバレ注意!】

※ 注意!
【 この日誌には バージョン7.1 メインストーリークリアまでの ネタバレが含まれております 】

※ 特に要注意!
【 この日誌はゲーム内外から得られた情報を元に、筆者が妄想によって補完した二次創作作品です。広い心でお読みください 】



 よろしいですか?





【 七賢者 と ルティアナの誤算 】

 故郷であるゼニアスを滅ぼしたジア・クトの出現はルティアナをおおいに動揺させました。
 ルティアナにとって、父神との誓約は何よりも優先すべきことだったのです。
 ゼニアスに還るべきか、アストルティアに残ってジア・クトと戦うか、ルティアナは選択を迫られました。
 逡巡するルティアナにナドラガ神は進言しました。

「 いかに母上の故郷を滅ぼしたジア・クトとて、たった一体では何ほどのこともありますまい。我ら種族神が動くこともありませぬ。ここは、神剣レクタリスを用いて天使たちに討伐させるがよろしいかと存じます。母上はどうか心安んじられて、出立の準備をなさいますよう。 」

 このナドラガの進言を入れたルティアナは天使たちに神剣レクタリスを貸し与えジア・グォヌバ討伐を命じました。
 しかし、ことはそう上手くは運びませんでした。

 天星郷の天使たちには魂の奥深くに刻まれたジア・クトへの恐怖があり、全ての天使が戦意を喪失していたのです。

 事態を見かねたオーガの種族神ガズバランが 「 自分がジア・グォヌバ討伐に向かう 」 と名乗り出ますが、ナドラガ神は 「 神たる者が軽々に動くものではない 」 と頑なに許可しませんでした。

 窮余の策としてルティアナは、ヒトの中でも極めて優れた能力を持つ七人の賢者を選出し、彼らに 「 ジア・グォヌバの結晶化能力を封じるチカラ 」 を授けて討伐に向かわせました。
 賢者たちに神剣レクタリスを与えなかったのは、創生のチカラが弱いヒトの身ではいかに選ばれた賢者といえども神剣のチカラを発揮することが出来なかったからです。

 賢者たちは女神から托されたチカラをもってジア・グオヌバの結晶化のチカラを封じました。
ところがその直後、ジア・グォヌバは巨大な肉塊へと変貌し大量の魔瘴を吹き出し始めたのです。

 異界滅神ジャゴヌバがここに誕生したのでした。





【 魔界の誕生 】

 世界の結晶化は止まったものの、今度はジャゴヌバの体から吹き出す濃密な魔瘴がアストルティアを蝕み始めました。

 不運なことに、ジャゴヌバが現れた陸地は七柱の種族神の誰も守護していない土地でした。
 その土地は、竜族以外の六種族が 「 調和 」 と 「 協調 」 を大切にしながら共に生きることを目的として、六種族の中から募った移住者が集まった実験的な土地だったのです。
 本来であれば、七種族の住む土地に外敵が現れれば守護者たる種族神が排除するはずでした。
 しかし、その土地は六種族が共生していたためにどの種族神が守護するべきか明確に決まっていなかったのです。

 ルティアナと七種族神が対処に窮している間にも魔瘴による汚染は広がっていきました。

 もはや一刻の猶予もない。

 そんな時です。

 ルティアナに七賢者の長メゼの願いが届きました。


「 女神よ、どうかアストルティアが闇に閉ざされる前に魔瘴に侵された地を世界から切り離してほしい 」


 苦悩の末、ルティアナはメゼの願いを聞き入れ魔瘴に侵された地を切り離しました。

 魔瘴によるアストルティアの汚染は避けられましたが、切り離された地に残された六種族たちは魔瘴の影響で次々と死んでいきました。
 しかし、ごく一部の者は魔瘴に適応し、角が生えたり肌や白目の色が変わるなどの肉体的変化を伴いながらも生きのびました。
 彼らは六種族の垣根を越え、自らを 「 魔族 」 と称し、女神から見捨てられたこの地を 「 魔界 」 と呼ぶようになったのです。
 





 ルティアナ神話 その6 に続きます。

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