※ 注意!
【 この日誌には バージョン7.1 メインストーリークリアまでの ネタバレが含まれております 】
※ 特に要注意!
【 この日誌はゲーム内外から得られた情報を元に、筆者が妄想によって補完した二次創作作品です。広い心でお読みください 】
よろしいですか?
【 鏡合わせの秘儀 を用い、自身とジャゴヌバの肉体と魂を封印する 】
「 鏡合わせの秘儀 」 は、術者と対象それぞれの肉体と魂を分離し、別々に封印する強力な 「 呪い 」 でした。
ルティアナの父であるグランゼニス神はゼニアスから侵略者ジア・クトを退ける最後の手段として 「 創失の呪い 」 を用いましたが、その娘であるルティアナもまた、ジア・クトのひとかけらが変貌したジャゴヌバの脅威からアストルティアを守る最後の手段として 「 鏡合わせの秘儀 」 という呪いを用いることになったのは皮肉と言わざるを得ないでしょう。
また 「 鏡合わせの秘儀 」 を使うということは、父神グランゼニスとの誓約を果たせなくなるということを意味しました。
それは、ルティアナにとっては何よりも辛いことでした。
それでも、アストルティアの未来のために、ルティアナは 「 鏡合わせの秘儀 」 を使う決断をしました。
いつか、末子グランゼニスがゼニアスへと赴き、自分が果たせなかった誓約を果たしてくれることに一縷の望みを託して。
「 鏡合わせの秘儀 」 を行うためには、ルティアナとジャゴヌバの魂を封印する 「 依り代 」 となる二人のヒトが必要でした。
その依り代として選ばれたのが、イルーシャとナラジアの双子の姉弟です。
イルーシャとナラジアは、光の郷フィネトカで生まれた普通の人間でした。
フィネトカはかつてジア・グォヌバを封印せんと挑んだ七賢者を輩出した地で 「 女神の使途 」 と呼ばれるルティアナに忠誠を尽くす人々が暮らす特別な集落だったのです。
イルーシャとナラジアは生まれた時から 「 鏡合わせの秘儀 」 の依り代となることを運命づけられて成長しました。
やがて、お互いがルティアナとジャゴヌバの魂の依り代となるべき運命にあると知らされると、弟のナラジアはルティアナにひとつの申し出をしました。
「 イルーシャは女の子だ。 邪神の魂の依り代になるなんて可哀想だよ。 だから、ジャゴヌバの魂の依り代には僕がなる 」
ルティアナはナラジアの申し出を承諾しました。
そして 「 鏡合わせの秘儀 」 によりルティアナの魂はイルーシャに、ジャゴヌバの魂はナラジアに封印されたのです。
ルティアナの肉体は光の河となり魔界の魔瘴からアストルティアを守る防壁となりました。
ジャゴヌバの肉体は魔界のデモンマウンテンの地中深くに封印されました。
ルティアナの魂の依り代となったイルーシャはデモンマウンテンの頂上の魔王像の中で眠りにつき、ジャゴヌバの魂の依り代となったナラジアは狭間の世界にあるルファ神殿の女神像の中で眠りにつくことになったのです。
「 鏡合わせの秘儀 」 を行う前、ルティアナはフィネトカの里の中から六人の実力者を選び 「 六聖陣 」 の称号を授け、遠い未来にジャゴヌバと戦うための闘戦士を育てるという役目を与えました。
こうして、世界から創世の女神ルティアナが失われるという大きな代償と引き替えに、アストルティアはジャゴヌバの脅威から守られたのでした。
しかし、女神ルティアナの本当の苦しみは、ここから始まるのです。
ルティアナ神話 その8 に続きます。