ある日、我が家にひとりの男が訪ねてきました。
その男の名はゲンゴロウといい、わたしのボディガードになりたいというのです。
ボディガードとはどんなことがおきても、動揺してはいけません。常に平常心を保たねばならないのです。この男にその資格があるのか・・・さっそくテストです。
ほれほれー!お尻すりすりの刑だ!
すりすりすりすり!すりすりすり!
どうだ!シルクのようだろう?すべすべだろ?
甘い!すべすべに思えるのは、わたしの汗だ!すべすべなのではなく、ぬるぬるなのだ!どうだ!まいったか!
こいつ・・・できる!
このゲンゴロウ、わたしの渾身のすりすり刑をくらっても、まったく動じないのです。
合格!ゲンゴロウ!あんたすげぇーよ!
この時から、わたしは優秀なボディーガードを手に入れたのでした。