夕陽から身を隠すように、水車の横に腰を下ろす。
少し早く作られた夕闇から水色とオレンジの空を見上げていると、
心だけが別の時間に流れていく気分になる。
「どこへ行ったのかと思いましたよ。」
シンイの口ぶりは、自分をしばらく探したようだったが、
絞りたてで泡立った果実のグラスを持っているところを見ると
迷わずここにやって来たようだった。
「時渡りから帰って来て、ずっと寝てたと思ったら、
突然家からいなくなっちゃうんですから…」
そう…何日も寝てたっけ。
まぁいなくなったといっても、村からは出てないのだが。
シンイはグラスの一つを自分に渡すと、隣に座った。
「ここに来るときは、何か考え事をしてる時ですね?」
「シンちゃん…。時渡りの大事な秘密を明かすよ…」
「えっ、何です!?」
「それはね、時渡りをすると…」
「…(ドキドキ)」
「すっごく疲れる!w」
「…へっ?」
まじめに聞き入るシンイを見ると、つい意地悪したくなる…w
「だけど、だからこそ…」
ヤレヤレ…といった表情のシンイは無言で続きを促す。
「兄ちゃんを探しに行くことにしたよ。」
「ええっ? まだ疲れてるのに、行くんですか?」
「うん。続けて時渡りをしてわかったけど、
こんなに疲れることを何度もしてるのだから、
どこかの時代で動けなくなってるかもしれない。」
「でも、また繭が現れるかもしれませんよ?」
「アンルシアやルシェンダ達が気にしてるから、なんとかなるよ。
でも兄ちゃんを見つけようとしてるのは、世界で俺だけだから。」
翌朝。
シンイや村の何人かは止めてくれた。
「本当に行くのかい?」
「うん。この世界で旅をしていると、
いつも何かの事件が起きて、つい巻き込まれていくけど、
本当にやりたいことをやらないと、後から後悔するだろうから…。」
というわけで、キアラと中の人の冒険は
ひとまずここでおしまいです。
(ストーリーを終えるまでと決めてたので。)
また兄が戻ってきたり、エテーネの話の続きがあれば
僕も戻ってくるつもりです。
(わらびもちを売る車のように季節限定で。)
これまで、ストーリーや試練で助けてくれたり、
色々教えてもらったり、雑談相手になってもらった皆さん、
どうもありがとう♪
自分勝手だけど、戻ってきたらまた遊んでね~。
…とキレイに終わるつもりだったけど、リクエスト忘れてた。
あと、わずかながらアイテムを置いていきます。
(総額100万Gぐらい?)
早い者勝ちなので早めに見つけてね。
まずは過去の日誌のぞいてヒントを見つけて下さい。
ではでは♪