これは私が名もなき旅人だった頃に出会った、ある賢者のお話である。
当時、妖精図書館の分館を訪れていた私は、研究机に置かれた一冊の本に目を留めた。
どこからともなく吹く風にページが揺らめいたかと思うと、
本の中からひょっこりとエルフの姿が現れた。
これは噂に聞いた、本に住むという妖精だろうか。
エルフは本の中から、食べ終わった大量の食器を慣れた手つきで取り出していた。
さては本の中の宴の給仕を務めているのか?
興味にかられた私は声をかけてみた。
「こんばんは、どちらの妖精さんですか?」
「私は妖精ではありません。この本の賢者を仰せつかる、ハダリンです。」
「これは失礼しました。その器も何か研究のですか?」
「いえ、これは私の食事です。ケーキ好きなので!」
どうやらこの賢者は本の中にケーキを大量に持ち込んでいて、
今はそれを食べ終えて、新しいケーキを仕入れてくるところだという。
それにしても皿の数が多すぎないか?
私はかつて異国で目にしたローリング・スシで高く詰まれていた皿を思い出していた。
その後、久しぶりに外の世界を見てみたいという賢者に同行してもらい、
とある国の王に仕えると、褒美に王冠を一つずつ授かった。
ハダリン「この王冠を使って、ドレア比べをしてみましょう。」
これは、誉れ高い賢者からの挑戦「ドレア・クラーベ」!!
これに認められると賢者の褒賞を頂けるという…。
受けて立った私は、正面衝突を避け、ネタに走ることにした。
ところが賢者ハダリンは正々堂々とした装いで臨んできたではないか!
夜空のドレスの頂にはすべての民衆を照らすかのごとく輝く王冠。
まさに自らの役割を表した、一枚の絵画のようないでたちに
人智を尽くす境地とは何かを教わった気持ちになったのだった。
「賢者ハダリンよ、もう一度挑戦の機会をお与え下さい!」
「わかりました。日をあらためましょう。」
マイタウン「白樺荘園」をお借りして、私はリベンジを果たした。
今回のドレアは賢者もお気に召したようで、ホッと安心した。
それで…賢者の褒賞とは?!
「今宵、この館のケーキ食べ放題です!」
えっ…それ自分が食べたいだけかと…。
(以降は「さいもんタウン」をお借りしました。)
巨大ケーキ、外から食べるか、内から食べるか。
ショーケースの中も全部頂き!
王冠ドレアらしい振る舞いはログアウトしました。
なお「賢者」は勝手に命名しました。
ver5.5後期ストーリーではパズルや迷路を即解きしたり、
トラシュカも初日合流時に29万超えてたり、
全て上を行かれるんですものw
『このふしぎな賢者は、まだティアにいるのです。たぶん。』(トトロ風に)
そんなわけで、これからも一緒に楽しく遊んで下さいね♪