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聖銀のもふもふ

プロメテウス

[プロメテウス]

キャラID
: GT942-415
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 102

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プロメテウスの冒険日誌

2017-06-26 21:42:57.0 2017-06-26 23:20:14.0テーマ:イベント

謎の王子と二人の物語 ~ショー様とうめこ様に贈る~

それは、いかにも由緒正しい古風な城での事だった。
一人の男がこの城に招き入れられ、長い真っ直ぐな廊下を歩いて行く。
渡り廊下の木製の床は、顔が映る程に磨き上げられており、輝いてさえ見える。
すれ違う使用人達は、自分の仕事を忘れてしまったかのようにその場に立ち尽くし
通りすぎる異国の服を来たその男から目が離せなかった。

「よくぞ、参られた。長旅疲れたであろう。
 今夜はこの城で、ゆっくりされると良い」

玉座の前。
この場に似つかわしくない服装に身を纏った男が、ひざまづいていた。
王に挨拶をし一礼をした男は、純白のマントを翻し付き人と共に玉座の間を後にした。

「あのお方は・・・?」

王の隣にいたまだ幼さが残る少女が、やっと口を開く。
今しがたそこにいた異国の男が気になっている様子である。

「うめこ様には。私からご説明致しますわ。
 さぁ、こちらへ」

何処からともなく現れたのは、金糸の長い自慢の髪を頭高く盛り上げた
少女付きの侍女だった。
王に深く一礼すると、うめこと呼ばれた少女を慣れた手付きでその場から連れ出した。
二人はそのまま何も言葉を交わさず、一直線にうめこの自室に入り、戸を閉めた。 「見た!?」

どちらからともなく、二人は声を揃えて高い声をあげていた。
気品に満ちた身なり、アクアマリンの宝石をはめ込んだ様な眼差し
白銀のさらさらとなびく髪。
まさに絵に描いたような、白馬の王子様の登場である。
背中に生えた透明な羽根をパタパタと羽ばたかせるエルフのうめこは
長い耳をも真っ赤に染めていた。
人間の侍女ショーは、そんなうめこをからかい腹を抱えてけらけらと笑っていた。
まるで友達の様な二人だが、この城の姫と召使いという立場である。
うめこの乳母がショーの母親だった為、物心つく前から一緒にいた二人は
種族を越えて、もはや姉妹みたいなものである。
そして、今はうめこの侍女を勤めているのだ。

「ねぇ、うめこちゃん。王子様見に行こうよ!」

うめこがコクコクと首を縦に降るのと同時に
ショーは彼女の手を取り足早に先程の男の姿を探しに出掛けた。


一年中桜が咲き続けるこの特殊な地域は
エルフの神エルドナに愛された都として有名である。
特に世界に誇れる物と言えば、この城の中庭に生える立派なしだれ桜だ。
多くの著名人や、商人、冒険者も必ずここには立ち寄る程である。
そして、例外なくそれを眺める横顔を、この二人は柱の影からこっそりと覗いていた。

「うめこちゃんが知らない遠い国から、いらっしゃった王子様なんですって」
「そ、そうなんだ・・・」
「あ!」

ヒソヒソと話をする二人に気付いてか、男がこちらを振り向く。
何故か慌てて柱に隠れた二人は、互いの顔を見合わせて含み笑いを漏らす。
こうして、遠くから眺めているだけで何だか楽しかった。
翌日彼が城を去っていったと聞き
話することも出来なかったと後悔する二人も、次第に彼を忘れかけていた頃。
ショーが慌てた様子でうめこの部屋に飛び込んできた。

「うめこちゃん!これ見て!!」
「痛いよぉ・・・ん?何?」

顔に押し付けられているチラシを、ショーの手から受け取り読んでみる。

「カフェバー?」
「そう!で、で、ここ見て!!この人」
「あ!!あの時の!?」

そのチラシに写っている真ん中の男に、うめこは見覚えがあった。
この前城に来ていた白馬の王子様。

「私、これ二人分で予約して来ちゃったから。一緒に行くよ!」
「ええええええ!!」

こうして、謎の王子と二人の物語は始まったのである。
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