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聖銀のもふもふ

プロメテウス

[プロメテウス]

キャラID
: GT942-415
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 102

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プロメテウスの冒険日誌

2017-09-28 14:58:23.0 2019-06-10 10:19:54.0テーマ:その他

『光の王子と闇の王子』5話  神隠しの町

本当の闇とは
辺りが暗くて何も見えないということではない。
希望や未来といった前向きなモノが、無いというわけでもない。
ただ、感情の欠落により『幸せ』を感じることが
出来ないのは闇といえるのではないだろうか・・・

魔障に侵された薄気味悪い暗い道を、一人の男が歩いていく。
その姿を闇の奥から、紅と蒼の瞳が見守っていた。
毒が支配するこの場所は、魔物ですらもあまり近づかないような所だ。
男は持っている魔剣を小高い丘に鋭く突き立てた。
すると紫色の煙が吹き出し、たちまち辺りを呑み込んでいく。

ーーお前か・・・。あの女は一緒ではないのか?ーー

「あいつは、ここが嫌いだからな」

地獄から響いてくるようなそのおぞましい声にも
臆することなく、男は淡々と答える。

「そんなことはどうでも良い。
 次は、何をすれば良い?それを聞きに来た」

ーー新しい王が国を納めた。その魂が欲しいーー

魔剣からおびただしい程の毒の霧が溢れ出し
次なる生け贄の姿を映し出す。
城の修復に追われるその姿は、凛々しい青年。
金糸の美しい髪に、優しさに溢れた薄紫色の瞳。
それを見る男の目には、光の無い冷たい感情だけが澱んでいる。
バサバサとけたたましい羽根音を立てながら
悪魔が二匹、紫色の空を飛んでいった。


愛馬の銀のたてがみが、颯爽と風になびいている。
城を出てからというもの、馬をどのくらい走らせたのだろう。
やっと目の前に現れた一見賑やかそうに見えるこの町には
失踪事件が多発しているとの噂が立っていた。
クラックスとぺけにの二人は
まず魔女の行方を追うべくその噂を聞き付け
ここへとやって来たのだった。

「さぁ~て、まずは酒場で情報収集やろ!!」
「ただ飲みたいだけなのでは・・・?」

とは言え、さすがに長旅の疲れもあって
ゆっくりと身体を休めたいのも確かである。
二人は町にある酒場に向かい、店先に馬を留めて中に入った。
店内は想像とは裏腹に、がやがやと賑わっており
ステージでは踊り子が華やかな舞を披露している。

「マスター!!とりあえずビール!」

カウンターでビールを受け取ると
ぺけには真っ先に踊り子達の見える席を陣取った。
クラックスはそんな姿に呆れつつも
酒を受け取りぺけにの隣に腰を下ろす。
失踪事件が起きているわりに町の雰囲気は明るい。
住人が事件について気にかけ、怯えている様子も見られない。
何事も起こっていないかのように、とても平和に見えるのである。
暫くそんな事を考えていると
踊り子達が舞を終え、客席を回って来る。
観客達から、チップを受け取っているようだ。

「あら!こんなに頂いても良いのかしら?」
「可愛い子ちゃんには奮発せんとな!!」

隣に視線を移すと、ちゃっかり踊り子の少女に
金貨を数枚渡す、ぺけにの姿が目に留まる。
女性に甘いぺけにらしい。

「ちょっとお邪魔するわね。私はぴかよ。
 お兄さん達、旅のお方?見ない顔ね」

慣れたようにスルッと二人の間に入ってきた
踊り子のぴかは、マスターに声をかけ
酒を持ってきてもらうと乾杯をした。

「ところでお嬢さん。
  この町では人々が突如消えるという噂を聞き
  我々はここへ来たのですが・・・
  何かご存じ無いでしょうか?」
「えぇ、もちろん知っているわ。
  でも、関わらない方が身の為よ。
  それは、魔女の仕業だという話だもの。
  魔女を怒らせてはダメ」
「やはり、魔女・・・」

クラックスの目の色が変わる。

「ねぇ、ちょっと。ぴかだけズルいわよぉ~!?」
「カッコイイお兄さん二人も独り占め?」

先程までぴかと共に踊っていた、踊り子の少女二人も席にやって来た。
完全に話の腰を折られてしまう。

「この子達は、ぴゅうとショーよ。
  ご一緒しても良いかしら?」
「もちろんや!マスターがんがん酒持ってきてや。
  クラおも湿気た顔しとらんと、パァ~となぁ!」

すっかり出来上がってしまったぺけにの勢いを
止められずクラックスは、それ以上魔女について
聞く事が出来なくなってしまった。
魔女が現れる事を知っていると言うのに
それを気にせずここの住人は暮らしていると言う事なのだろうか。
また明日詳しく町を調査して回ろうと、彼は騒音の中意気込んでいた。
夜も深まる頃。
宿屋からこっそり抜け出したぺけにが
失踪したとクラックスが知ったのは
朝日が登ってからの事だった。
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