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聖銀のもふもふ

プロメテウス

[プロメテウス]

キャラID
: GT942-415
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 102

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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プロメテウスの冒険日誌

2019-05-30 18:10:09.0 2019-06-10 12:20:25.0テーマ:その他

『光の王子と闇の王子』7話  行く先に待つもの

月明りも通さない怪しげな雲が、空を覆っている。
静まり返った町は暗く、街灯の光も
霧がかかりぼやけて頼りない。
そんな中、一人の男がふらふらと
おぼつかない足取りで歩いていた。
ツンツンとしたまるでウニの様な頭の影は
間違いなくぺけにである。
物陰からその様子を伺っていたクラックスが
少し離れて同行していたフェルマーに向けて
進む合図をしようとした、矢先
ぺけにとは別の影が現れ再び二人は身を潜ませた。
いや、よく目を凝らすと
ひとつ、またひとつと影が増えていく。
皆同様にふらつきがあり、酔っ払いと言うよりは
まるで、何かに操られているかのようだ。

「これは・・・一体!?」

クラックスが辺りを見回して驚いた。
気がつけば町の至る所にゾンビの如く
人々が溢れ、ふらふらと彷徨っていたのだ。
そこで、フェルマーがあることに気がつく。

「・・・皆さん、同じ方向に向かってませんか?
  しかも俺達には目もくれず、敵意は感じない」

彼の言う通り、自分達の背後からも
村人がのそのそと歩いては来ていたが
よく見る物語上のゾンビの様に
襲いかかってくるという気配は全くなかった。
下手に隠れては逆に怪しいと感じた二人は
ぺけにを見失わない程度に住人の群れに紛れながら
人々が向かう先へと流れに身を委ねることにした。

暫く進むと、街の雰囲気とは明らかに異なる穴が
岩壁にぽっかりと口を開けているのが見えた。
見るからに怪しいその穴に、昼間町を歩いていて
気がつかない筈がないと二人は顔を見合わせた。
何かカラクリがありそうだ。
集まって来た人々がぞろぞろと穴に入って行く。
前を歩くぺけにも例外なく吸い寄せられて行った。
二人は生唾をゴクリと呑み込み、その後を追った。
真っ暗な洞窟を壁伝いに手探りで進んで行き
洞窟を抜けると、今度は断崖絶壁に続く道が現れ
さらに先には大きな両開きの扉が待ち構えていた。
行列は乱れることなく次々と扉を潜っていく。
ここで何か良からぬことが行われているのは
間違いないと思っていいだろう。
警戒心を怠らず、ぺけにのすぐ後ろから二人も扉を潜った。

何やら呪文を唱えるような声が響いている。
扉の先の広い空間は、薄暗くてよく見えないが
蝋燭に照らされた祭壇の上に
不気味な大釜が置かれているのが見て取れた。
どうやらここは、古びた礼拝堂のようだ。
そして、あの大釜が意味するものは
とても重大なことだろうと容易く推測できる。
徐々に声が近づいて来ている。
反響して気づかなかったが
呪文を唱える声は一人ではなかった。
それに嫌な音も聞こえてくる。
ゆらゆらと近づいてくる蝋燭の光は三つ。
黒いローブを身に纏い、深くフードを被った三人が
等間隔に並び、人々の間を縫うように歩いていた。
三人が通った後、村人達の体から何かが抜き取られ
聞こえてきていた嫌な音とは
町の人々が崩れるように倒れていく音だったのだ。
クラックスは、急ぎ手のひらにメモを書き殴った。
危険だと判断した二人は、ぺけにを抑え抱え込み
一目散に出口へと駆け出した。が、しかし

バアアァァァン!!!!

突如外から暴風が吹き込み、扉が閉まってしまう。
蝋燭の火が消し飛び、真っ暗闇へと呑み込まれた。

『・・・逃がさない』
「「!?」」

微かな声で耳元に囁かれ、背筋が凍り付く瞬間
心も何かに呑み込まれる感覚に襲われる。
二人の意識は記憶と共に闇に掻き消されていった。

小鳥がさえずり、天気の良い日が続いている。
賑やかな酒場に三人の愉快な声が響いていた。
ビールがなみなみと注がれたジョッキを一気に
飲み干したクラックスは実に清々しい気分だった。
長年、城の研究室に篭ってばかりいたのが
馬鹿らしく思えてならなかった。
飲めない酒を浴びる様に呑んだくれる日々が
楽しくて仕方がないと思った。
ぺけにとフェルマーも酒を片手に踊り子達と
戯れながら、すっかり酒場の常連になっていた。
クラックスの服の中に隠された腕に
刻まれて行く棒線が刻々と増えていく中
彼ら三人の頬骨が痩せこけて行くことに
お互い気づくこともないまま・・・
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