異世界の住人ながら誰よりも早くうまのふんの可能性を見出したシャントット博士と、アストルティア初のうまのふん専門店を経営するノギ店主。ヴァナ・ディールとアストルティア、二つの世界のうまのふんの第一人者によるスペシャル対談をお送りします。
ノギ店主(以下、店主) 博士が前回アストルティアを訪れたのは2017年でした。前回はお会い出来なかったので、本当に嬉しいです。
シャントット博士(以下、博士) 私もアストルティアにうまのふん専門店がオープンしたことを耳にしており、ノギさんのうまのふんとの出会いを非常に楽しみにしていました。
店主 各地のうまのふんを知り尽くしている博士から見て、当店のグランゼドーラ産うまのふんはいかがでしたか?
博士 衝撃的でしたね。握り締めた瞬間に鼻腔を突き抜けていった強烈なアロマに驚かされました。みずみずしいほどのフレッシュさとリッチで豊潤な口当たりも、他のうまのふんとは比べものになりません。
店主 グランゼドーラは、一年を通して気候が安定していて、海が近く豊富な栄養を含んだ土壌が特徴です。生産者のヤントさんは、こうしたテロワールを活かした王道をいく作り方をしているので、正統派かつ高品質なふんが生まれるのです。
博士 なるほどですね。普段お店で出しているフレッシュなふんのほかにも、熟成させたふんも素晴らしいです。これは2017年のヴィンテージだそうですが、味わい、香り、アタックのパワフルさは、わずか3年でよくぞここまでといった熟成感です。
店主 2017年は、始めたばかりで熟成方法も試行錯誤しながら仕込んだものでしたが、作り手が未熟であってもしっかりと受け止めてくれるバランスの良さがあります。
博士 非常に魅力的なふんですが、うまのふんとしては挑戦的な値段(800G)でしたし、うまのふん専門でやることに不安はありませんでしたか。
店主 不安は一切なかったですね。ただ、これだけの高品質なふんですから、売れなかったとしたら100%我々の売り方のせいです。そういう意味ではプレッシャーはありましたね。
博士 うまのふん以外にも、スパイスカレーやうまのふんを使った錬金装備の販売、店内菜園の設置等、新しいカテゴリーへも挑戦されています。ノギ商店の今後の戦略はどうなっていくのでしょうか。
店主 私たちは、お客様にモノを売るのではなく、「体験」を提供することを理念としています。うまのふんを通してお客様に上質な体験をしていただけるよう、常に挑戦を続けていくつもりです。
博士 それはエキサイティングですね。次にアストルティアに来るときにどんな体験ができるのか、楽しみにしています。
店主 今日は大変お忙しい中、ありがとうございました。