バージョン5.3の記録です。
今回は、ストーリーの終盤についての記事です。
なるべく核心のネタバレにならないようにしますが、どうしてもある程度のネタバレは含まれます。
ネタバレNGの人は、ストーリーをクリアしてから読んでくれたら嬉しいデス。
ストーリークリア済みの人、まだだけどネタバレオッケーの人は、続きへgo~
さて。
気づけば随分、色んな目に遭ってきたもんだ。
改めて、古い写真を引っ張り出してみる。
気がついたら魔界にいて、しかも魔族の姿になっていて、途方にくれてへたり込んでいた時の写真だ。
見慣れない魔界の空に、冴え冴えと輝くアレは何なんだろうか、なんて、ぼんやり考えていた記憶がある。
デモンマウンテンの頂に輝く光球の内部にあるのは、か弱き魔物達の楽園、ジャディンの園。
…今、そのジャディンの園が、大変なことになっていた。
今、改めて、同じ場所から見上げてみる。
ジャディンの園を内包するあの球は、今や魔瘴に覆われていた。
外側があんな状態なら、中は一体…。
…
大魔王討伐の為と、大魔王城まで討ち入ってきた勇者姫と、アタシの代理についてきたアストルティアの強者達を何とか説き伏せ、魔界のみならずアストルティアにも迫りつつある大魔瘴期の予兆について、実態を検分して貰うべく、突如魔瘴の大噴出に見舞われたジャディンの園に案内した。
…予想を超えて魔瘴が湧き、美しかった花園は荒れ果て、そこに住む者が犠牲になっていた。
更には、魔瘴魂までも現れてアタシ達まで窮地に陥りかけた。
イルーシャと、そして何故か現れたナラジアが魔瘴を鎮める一方、アタシと勇者姫が魔瘴魂を退治し、そしてまた何故かユシュカと賢者ルシェンダが同じ技を繰り出してアタシ達を援護するという、不思議なチームプレイによって、辛くも窮地を脱したのだった。
今のように両界が協力しなければ、いずれ全ての場所でこうなってしまうだろう、と、ユシュカが勇者姫や賢者ルシェンダに訴えていると。
ゴダ神殿へと向かう、見覚えのある姿が。
魔仙卿、その人だった。
戴冠式のパフォーマンスが効きすぎて、ユシュカ等は完全に魔仙卿を悪者と見なしているけれど、勿論真の目的は魔界の安寧なのだ。
しかしそれにしても、この場に何をしに来たのか気になる。
アタシ達は魔仙卿を追った。
これも古い写真になるけど、この更に先には始原のほこらという、魔界の深奥に通じる場所がある。
もとは奇妙な像が鎮座していたが、アタシが触れたことで壊れてしまっている。
その時に瓦礫からイルーシャが現れたのだ。
今またその場に戻ったイルーシャ、そして彼女と瓜二つの青年ナラジアにより、封印が解かれる。
…異界滅神ジャゴヌバを封じてきた、神殿の封印が。
二人揃ってから、イルーシャ達は何かに突き動かされたように次々と封印を解いていく。
でも、何故今封印を解くのか。
これは姫の口をついて出た問いだったけど、正直アタシも聞きたかった。
明確な答えのないまま、ついには最後の場所へ。
待っていたのは魔仙卿と、闇の根源、だった。
魔仙卿の真意を、アタシだけは聞いた。
随分危険な賭けに出たものだが、それも世界を救うため。
但し…、何やら、計算外の事態になりつつあるようだった。
最後の敵の目覚めは、予想よりも早まってしまったらしい…!
まだほとんど眠ったままだというのに、アタシ達は全く手も足も出なかった。
アタシ達を庇おうとした魔仙卿が無事で済んだか確認出来ずじまい。
…そう、アタシ達はほうほうの体で逃げ帰るしかなかったのだ。
何とか逃げられたのは、これまた予想外の助っ人が来てくれたからだ。
ユシュカの師匠にして、賢者ルシェンダの友人というその御仁とは、何とアタシも知ってるアノ人だった。
…どうして助けに来てくれたのかとか、聞きたかったけど、とてもそんな余裕はなく。
ともかくも。
最後の敵は、神。
神に対抗できるのは、神のみ。
創世神ルティアナを復活させろ!
…と、言い残し、自分もろとも仮初めに邪神を封じた助っ人様の言葉を胸に刻んで、アタシ達は脱出したのだった。