【幸せを、ありがとう。】
助けてくれる、仲間がいた。
支えてくれる、家族がいた。
そばにいてくれる、あなたがいた。
そして今、この青い空の下。
たくさんの方たちに祝福されて、
あなたとここにいることが、本当に嬉しい。
幸せを、ありがとう。
これからも、よろしくね。
上記アスコン応募写真の、メイキング日誌です。
撮影に使用したセットがこちら。
青空かきわりと白色の背景スクリーンをベースにして、
ダーマ神殿の柱、フラワーの白壁、花道のラグ、白薔薇のオルゴールなどを装飾しました。
抜けるような青空を表現したかったので、
空が狭くならないよう、場所を広く使用しています。
しぐさは「神速シャンソン」。
別の応募写真では、しぐさの終盤を切り取りましたが
こちらは表情を「えがお」に設定して、回り始めたときの
正面を向いた瞬間を切り取りました。
フィルターは「インスタント」で、フォーカスは上から「1:1:4」に設定。
その他、向きの調整で「カメラの方を向く」に設定しています。
なお、撮影時は被写体を大きくするために
美容院で一時的に、体の大きさを「おおきい」に変更しています。
応募写真の公開時にも書いたのですが、着想し始めた時から、
漠然と「ウェディングの写真を撮りたい」というのが根底にありました。
上記の写真は一番最初に組んだセット。
完成版と、イメージが全く異なります。
『ウェディング』で最初に思い浮かぶ曲と言えば、
自分は松任谷由実(ユーミン)の「ANNIVERSARY」(※)なのですが
この曲の世界観は、自分の中でモノクロだったんですね。
静謐の中で、幸せと、新郎や家族への感謝をかみしめる、そんなイメージ。
※どうでもいい情報ですが、自分もこの曲が発表された時
現役で聴いていたわけではなく、親の影響です。
曲の世界観を辿りながら、背景スクリーンやシルエット家具などを合わせて
辿ってきた過去、未来への光、などを表現できないか、と、試行したのですが
どうにもしっくりこなくて断念することに。
その後、別の応募写真のセットを組む過程で
「奥行きの表現」というものを考えるようになり、
現在のセットの初期案が出来上がります。
この段階でフレンドさんに写真を見せてご意見を頂いたところ、
「政略結婚」あるいは「望まない結婚」など
自分の意図とは全く異なる印象を与えうる、という事が判りました。
イラストや舞台表現の手法の一つとして、右向き、右配置には
このような、「後ろ向き」な意味を与える効果があるのだそうです。
これには自分も驚きましたし、深く考えさせられました。
試しに、セットを微調整して左右を逆にしてみたら。。。
ほとんど同じ構図なのに、全く印象が変わってビックリ(゜Д゜)!!
その後このアプローチで撮影を続けることにしたのですが、
……ある時、重大な問題に気がついてしまいます。
セットは屋外で、花吹雪が舞う状況なのに
後ろに結った髪が、全く揺れていません。これはおかしい。。。
おいのりのしぐさを止めて、
カメラの位置や動きのあるしぐさを模索している最中、
偶然上の一枚が撮れたとき、自分に電流が走ったのを感じました。
この、カメラを通じて新郎に向けた笑顔。
これこそが、自分が最初から撮りたいと思っていた
「幸せ」や「感謝」そのものじゃないか、と。
そこから、笑顔が最大限に伝わるよう、
カメラの範囲や角度を調整して撮影を繰り返し
ようやく、冒頭の応募写真が完成したのでした。
応募写真を公開してから、この笑顔がご好評を頂いていることに、
とても嬉しく思っています。
「言葉」にしなくても、伝わる「想い」がある。
この応募写真から、もしそのような共感を戴くことができたなら、
とても幸いに思います。