9軒目。さおりさん宅です。テーマは「伯爵家」。伯爵様がお住いの豪奢な洋館。伯爵という響きにすこしミステリアスな雰囲気を覚えるどこか奇妙なたたずまい。。。
この伯爵家、雪原のお宅で、玄関前のアプローチにはもみの木が林のように並び立っています。枝に雪の積もる雪深い地域の雰囲気がたっぷり。派手さはないのですが、、、紫の霧のような光に導かれて屋敷の中へ自然と足が向いてしまう、奇妙な美しさがあります。
中に入ると細い廊下を抜けて二階へ誘導されます。
その二階では、とても細工の美しい大理石風の暖炉、そして火にあたる家人らしき姿が。暖炉のつくりが豪華で綺麗です。
手前に石畳のラグが敷いてあり、石の重厚な雰囲気がなんだかリアル。自然すぎてビビるのですが(書いてる今発見)、レイは王宮のイスに座ってるじゃないですか!ぴったりなのですね〜!違和感ゼロ!
暖炉の正面には伯爵様のものらしい大きな机があります。黒曜を組み合わせた大きな机。仕事場や事務所の机風にも見えます。黒く光る黒曜の重さ硬さがお宅の雰囲気にぴったり。
伯爵様はいないみたいですね。奥の間でお茶でも飲んでるのかしら。
暖炉の後ろ側のスペースは静かな本棚のスペース。プスゴンのイスと机があります。私初めて見た!この雰囲気にとてもマッチしていました!
きっとここで本を読みながらお茶を啜ったりするのでしょう。
プライベートな雰囲気ただよう落ち着きの空間、しかしここにも伯爵様の姿はありませんね。ふーむ、どこにいるのだろ。
外は吹雪。きっと伯爵様はお出かけ中で、この雪で帰ってこられないのに違いない。ご無事だといいけど。。。
なんていうストーリーが自然と想起されるこちらのお宅、、、
窓の外に雪が吹雪いているんですーーーーー!!!
すごい雪。景色もわかりません。窓の雪を表現するとても面白い配置です。個人的にはリーフ柄の窓を両脇にひとつずつ使って大きな窓にされているところにこだわりを感じました。窓が大きいことで豪勢なお宅の風情をしっかり持っている気がします。
雪原でアプローチのもみの木を見て雪を感じ、暖炉で暖かさと同時に寒さを感じ、伯爵様がいないことを理解し、窓の外の吹雪が不安な気持ちにさせる。。。とても良く訪問者の心情を誘導するお宅です。このミステリーはなんだか続きがありそうな気になってきます。お上手!
ではまた。