15軒目、あやぱんさん宅。テーマは「華の乱」。遊郭や花魁などのイメージで作られています。あやぱんさんの作られる、美しさと妖しさが両立する奇妙なバランスのある空気感、私とても好きです〜。
お庭にはまず、やみしばりが燃えしばりに!写真ではうまく撮れなかったけど、やみしばりが祭壇的な囲いの中で業火に包まれております。手前の花やお供物も相まって少し宗教的な空気。妖しさ抜群なんですが、この遊郭全体の守り神に違いないと一人納得。手を合わせて中にお邪魔します。
一階は広い玄関ふうで、帳簿的なものがある受付や待合室的な空間があったり。ドールを上手に使って少し賑やかなお店の入り口風です。
襖と和風シャンデリアの組み合わせで、楽しさもあり妖しさもある独特の風情が生まれている気がします。床に敷かれた石畳のラグが、外とつながる建物の入り口風で雰囲気あります。
二階に上がる階段では、遊女を座らせてお客に見せる風のスペースがあります。階段に面した手すり部分をうまく使って手すり越しの風景を作り、後ろ側は襖で狭いスペースに切り取り、なんだかそれらしいと感じさせる見事なつくり。
五色ランプの色味と牡丹の襖の色味が妖しい空気を盛り立てます。五色ランプって派手そうなイメージてすが意外と柔らかい雰囲気もあり、暗めの空間においてあってもそんなに空気を乱すことなく落ち着く風情を作れますね。
で中の方では。。。
パピヨン幻の天蓋付きベッド、スライムの香炉、パピヨンの柵のある窓、赤バラのラグ、獅子舞など、形の楽しいものがごちゃ起き風に賑やかに並んでいます。スペースが広めなのでそこまでうるさくない印象。
このあたりの置き方の、妖しさと美しさの奇妙なバランスが素敵です。赤系のどぎつい色を集めつつも青や黄色といったすっきりした色も入り、どこか爽やかさもある印象。物の形もそうで、襖や畳、仕切りのきっちりした直線もあれば、梅の木のもさもさっとした線、獅子舞のこてこての線、香炉の妖しいぐるぐるの線などの個性的な線もあり、几帳面な感じと感覚的な感じが両方ある気がします。そういった相反する部分をどちらもバランスよく入っているところ、とても好きです。
拙宅もこういう雰囲気に近いですが、几帳面な感じが勝ってもっと静かで暗い印象になっています。
一階の奥に小部屋があるのを発見。せまーい部屋で、これはこれで落ち着きます。
お布団が敷いてあるだけのお部屋。あやしい〜。(=゚ω゚)ノ
拙宅も和洋を混ぜた雰囲気を目指しておりますが、何かと何かを混ぜた時の新しい空気の生まれようはハウジングの楽しさのひとつでもあって、こんな風に大胆かつ丁寧にバランスを保って空間を作れるあやぱんさんはすごいと思ったのでした。
さてねますー。おやすー。