20軒目、うみうさぎさん宅。テーマは「タイタス号の沈没…そして始まりへ」。タイタス号の沈没。。。不穏な空気が溢れ出しています。沈没船って海上の日常が一転して深海の別世界にがらりと変化する面白いテーマだと思います。
お庭は、城壁のような壁に囲まれています。課金の滝の裏側を使うものですね。この滝、壁としての使われ方がとーっても多く、滝の姿をあまり見かけることがありません笑。ここのお宅では敷地の角をあえて開けて囲いそこに何かを置くことで庭の形自体が変わっているように見える面白い配置でした!
そして中に入ると、何やら船の機関の一部や錨や海底のようなものが。まぎれもない沈没。。。ドアを開けてそのままの景色がこちらです。
S家をさらに狭く仕切る格好なので狭苦しさが押し寄せてくるよう。そのことが沈没船、深海、水圧のようなものの息苦しさを思い起こさせました。にしても、写真の、折り重なる直線曲線の重なりはとても美しかったです。苦しい反面綺麗でもある。こういうバランス感覚素敵。
クロウズがおりまして、船から脱出するように促されます。出口はどこだー!とここから迷う形になる体験型住宅。しばし沈没船をさまよう時間となります。
照明の重ね方が妖しかったです。スチームのきっと赤のタンスが人工的な形を見せている反面、ぼやーっと照らすランプ達の深海魚の明かりみたいな非日常な光り方。さっきまで乗ってた船が普通じゃないところに来ている雰囲気をそこここに感じます。しっかしシーサイドオブジェかっこいい。形がシンプルなのがいい!これは海の雰囲気抜群ですが普通のお宅においてもとても格好良い飾りになりそうです。
なんとか船の残骸をくぐり抜けて階段を上って行くと踊り場に錨のシルエットが。
なんとなく、すこし助かったような気になってくる風情。影が綺麗ですね。
階段は船に普通にあるものですし、沈没船から階段を上ることにあまり違和感を感じなかった。むしろ甲板みたいで船っぽい!
二階に上がるとそこには村が。
よく見ると見覚えのあるような形。右手のお花はひょっとして。。。
体験型お宅なのでストーリー的なことは伏せますが、ここまで来たらゴールです。風景の作り込みが細かい。
沈没船の圧迫感がすごいお宅。お家だけど何か別世界を作り上げる素晴らしい独創性を楽しめるお宅です〜!ぜひ体験を。
では。