和ホラーな宅を作りました。
日本の古い怪談の、おどろおどろしい空気を込めてみたつもりです。
雨月物語の白峯と吉備津の釜をイメージして作っていましたが途中から稲生物怪録みたいな雰囲気も出てきました。
林道13922-7です。ご訪問はご自由にどうぞ。日誌やツイやブログもご自由にどうぞ。写真付きでちょっとご紹介。
まず上の写真のお庭。
さびれたお墓です。雨月物語の白峯の一場面ですね。高貴な方のお墓なのに大事にされず荒れ果てて、非業の死を怨みつ、本人も未練たっぷり化けて出てきてしまうところです。
話中、そこまではちゃんと人間のルールの中でコミュニケーション出来ていたその幽霊が、非業の核心に話が及ぶと、形相が転じ、いきなりお化けの子分を呼ぶのです。その瞬間の、コミュニケーションが断絶するところの気持ち悪さを切り取ってみました。「空にむかひて相模相模と叫ばせ給ふ」のとこ。シルバーデビルは空から来た相模ね。月が歪なのも不安感あーっぷ!
ここにコンシェルジェを置きたかったのですが中の話に使うことにしてここは泣く泣く諦めました。
内装は雨月物語の吉備津の釜のイメージで作りました。
悪霊と化した磯良が主人公の物忌みの小屋にやってきて、小屋の周りをひたひた。
「ああ憎らしい、こんなところにも護符が貼ってある、、、!」の場面です。
いるのはわかってるのです。でも入ってこれない!開いた窓からこちらを覗く目。。。
夜な夜なひたすら恐怖に堪え忍ぶ42日の様子を作ってみました。
この辺を作ってふと、42日の物忌みの間に、小さな異変はかなり起こっていたのではと妄想を始め、、、護符はあるけど家の中にも小さな妖怪を入れることにしました。
この発想からふと、何十日かの間毎晩家に妖怪がやってきちゃって大変、て話があったよなーと思い出して稲生物怪録に行き着いたのです。そこに確か、でかい顔の女性が登場して、雨月物語の磯良に覗かれてる雰囲気に近いなと思ったり。稲生物怪録、これはこれで超おもしろい話です。妖怪がたっくさん登場しますが怖さ控えめ、楽しさの方が勝ります。妖怪がわけわかんないので笑えてきます。
それをイメージして、、、こちらは、天井からなんか謎の植物がぶらぶら生えてきたーという感じに。
おどろおどろしい雰囲気が出る闇の植物は重宝しますね〜。
こちらは、何か謎の子供が異形の子供を抱いて沢山あらわれちゃって謎の円を描いて何かやってる風情。
意味がわからないので、理解できない怖さがあると思います。怖いんだけど、窓から磯良が覗いてるのでそれどころじゃなくて、小さめの妖怪など気にしてられない混沌とした空気になったら良いなって思って作りました。
という感じでいろいろ妖怪を仕込んでみました。
ご訪問の際はご注意を。。。
追:
BGMなし推奨です。
モンスターを連れて行くと妖怪みたいで楽しいです。
和装が似合います。