お屋敷のパーティの帰り、謎の箱を頂いた。
「いいですか、この箱は絶対に開けてはいけませんよ。さもないと必ずや後悔」
ぱか!
あっ。
もくもくもくもくもく・・・ぼわん!
ごほっ、ごほごほ。
「ふうー、なんだこりゃ。えらい目にあったぜ」
だ、だれこのシュッとしたお方は!
「なに言ってんの、おれはお前の王子様だろ」
ミキーヲはなにかをつぶやいている。
「迎えにきたぜ、お姫様♡」
ミキーヲはぶきみなひかりを放った!
きらーん。
いや!なんか深刻なキャラの方向性の違いを感じる!ぷるぷる。
解散間近のバンドのようだ!
元に戻さんと!
ぱかっ!
もくもくもくもくもく・・・。
イカドワーフがあらわれた!
イカドワーフは、ふしぎなおどりをおどった!
ミキーヲは、つられておどってしまった!
そしてドワーフをちょっと好きになってしまった!今なら色が濃いから派手な色を着こなせる気がする!
いや、なんだか深みにはまりそうだ。
ミキーヲは断腸の想いでプレゼントの箱を開けた!
もくもくもくもくもく・・・。
ぼふーん。
すごい音がした。今度のはでかい!
「そこの方、大事ないか」
しぶいおじさんがあらわれた!
肩の露出がセクシー!身体が大きいと柄物が映えます。
ふんわりした服に優雅さが出てよろしい!
ミキーヲはオガ男にならお姫様抱っこされてもいい、と密かに思った。
でもこのスキルはものすごい深い気がするので50くらいで止めておくことにした。ごくり。
さようならおじさま!また会う日まで!
ぱかっ!
もくもくもくもくもく・・・。
「そこには、白髪姿でヒゲを伸ばした浦島太郎の姿があったのです」
「え〜っ」
お母さんがご本を読んでくださいました。
雪の日はいつだってそうでした。
「この玉手箱を開けてはいけないって、乙姫様が教えてくれていたのにねえ」
「おじいさんになっちゃったのー?」
「そうだよー、よぼよぼのおじいちゃん」
「かめはー?ねー、かめはー・・・?」
「かめは無事に海の中のお家に帰って行きましたとさ」
おやおや。
「すぴー、すぴー、ぐー」
可愛い寝顔だこと。
変身が楽しいです。
またね。