こんにちは。
メレアーデ眠るまち3番地のご紹介です。
この家は自分の中で「未来」をイメージして作ったお家です。
照明は「消す」です。過去、現在ときて、これまでの時間はこれからどこへ向かってゆくのか、をコンセプトにしています。
(マイタウン全体のコンセプトは三つ前(2021/5/28)の日誌をご参照ください。BGM無しでお訪ね頂くと時計の音が良く聞こえて時間の経過を味わえます。)
ちくたくちくたくちくたく。
動いているのは時計。
そのほかは、止まってしまっているみたい。
ここは誰かが、人が住むところだったのかもしれない。
いまはもう、かつての団欒の記憶がふわふわと漂っているばかり。
それすらもあやうく、今にも崩壊しようとしている時間の分水嶺。
このあたりは記憶の詰まった本でできた重たい扉のよう。
長い時間を凝縮した歴史の壁みたいだね。
すごく長い長い年月が、ここで過ぎて行ったんだろう。
あそこで、だれかが眠っているよ。
本当だ、やすらかに眠っているね。
やがては彼女も時間に飲み込まれて元に戻るのだろうね。
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●このお家の見どころ
・庭
草が無造作に生い茂るのが地味に気に入っています!
・入ってすぐの正面の景色
正面に時計を据えて時計が意味ありげに見えるように、周囲を絵画的に飾ってみました。ドラマチックで好き。
・本の壁
一度やってみたかったんです。あの大きさの本だけでひと区画を占めてしまう悪気のある置き方を!通りづらいでしょ。でもそれがいい味。
・左から下りた狭い廊下
まったく実用性を考えていないひどい狭さとごじゃごじゃの障害もある廊下です。道なのに来るものを阻むみたいな不穏な意志があるとかないとか。
読んでいただきありがとう!
ではまた。