モニターの中をただ流れてゆくデータ。
リスナーたちはのっぺらぼう。
配信者はもういない。
アバターだけがアプリの中を生き続けた。
ノイズが生まれ、かつ消え、かろうじて拍を刻んだ。
光と音の雅な残骸だけが、もう何世紀も澱み続けていた。
いつかこれが、意思を持った何かに変わる日を夢見て。
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いつか誰かが配信した映像がデータだけ残り続けて半永久的に流れて行きやがて元のものとは別の何かに変わってゆく、、、みたいなストーリーを作ってみました。
(もともとはまったく150字に収まらず泣く泣く今の形に。別途、元のテキスト版のお話をアップする予定です。。。)
あんまり話に意図はないのですが、特に規則の無い色、形、線の組み合わせで、遠近感や空間をあまり感じさせない写真で、写っているのものの意味もこれといって無く、特定のイメージにとらわれず、色、線、形それ自体がバラバラに存在していて、誰かの頭の中の混沌が溢れ出たようなものを作ってみたくて(つまり私自身の頭の中のごちゃごちゃをそのまま真空パックでお届けしつつ)、それでも一瞬の音や光や形になにがしかの意味を感じ持ってしまうような感覚を収めてみました。
プリンスとして相応しいかどうか甚だ疑問ですが、この光のガビガビに包まれる時間は楽しかったし、自分の中にある何かの輪郭をなぞって形にしてゆく作業は面白かった!
スクリーンを重ねた床がかなり派手に光り輝き色と形を変えて行きますし、ルミナスライトも捉えどころがなくて楽しく、そのうちコンテストということを忘れ、この場所にいて格好いい模様を探すことに没入しちゃう不思議な空間になっています。
応募した写真は私的には床の模様の形、色、位置のバランスがとても良かった。ちょっとでもコントローラーを動かすと同じ形にはならないのでこの写真は二度と取れる気がしません。本当はピアスをしていたのですがこの時はつけるのを忘れてて、あとで撮り直したものの同じには撮れなかった・・・。
それがこれ。
この辺まで揃えるだけでも大変だった。
もっと派手な模様もできる。
けど、私的には模様に何か意図を感じそうで少し嫌だった。完全に自分の好き嫌いの感覚の問題です。
証明落とすバージョンもなかなか好きだったのですがこれは青が強く、冷徹な印象が強くなりすぎるのでいまいち。
これはこれで好きだけど顔が暗くなるし、脱落。
途中遊んでたらこんなのも撮れた!
個人的はライブのひとコマみたいでとても好きですが、服とかあまりにも普段の姿だしプリンス感が薄いので応募写真としては脱落。でもストーリーの中のシーンのひとつには確実になりそう。
撮影場所はメレアーデ眠るまち 2番地。
ではまたねー。お身体気をつけて。