マイタウン、夏色の夢:みるくの衣替え大作戦
「よーっし、やるぞー!」
お魚さんの「みるく」は、きらきら輝く瞳で自分のマイタウンを見渡した。梅雨が明け、カンカン照りの太陽がアストルティアを包み込む。季節は、待ちに待った夏!
普段は緑と花に囲まれた静かな町並みも、さすがにこの陽気では見ているだけで暑い。みるくは両手を腰に当て、気合を入れた。
「やっぱり、夏は涼しげに決めなくちゃね!」
まずは庭具の入れ替えから。色とりどりの花壇を、アクアリーフや珊瑚のオブジェにチェンジ。隅には「貝殻の泉」を置き、涼やかな水音を思い描く。まるでジュレットの海辺にいるような心地だ。
「海藻オブジェを高めに、サンゴの木をちょっと低めに……よし、海底の森って感じ!」
配置が終わると、みるくは嬉しそうにぱちんと手を打った。だが、まだ終わらない。
「これがないと始まらない!」
倉庫から引っ張り出したのは、「ビーチパラソル」と「サマーチェア」。一番陽当たりのいい場所に置き、「ドリンクバーセット」も設置。冷たいジュースを片手に、海風を感じる準備は万端!
外装も衣替え。屋根は「貝殻屋根」、壁は「波打ち際の壁」、足元には「砂浜の床」を敷き詰める。家そのものが、夏のリゾートに早変わりした。
「さて、次はおうちの中だよっ」
みるくは家に入り、「アクアリウムウォール」で壁を水槽風に変更。色とりどりの魚たちが壁の中を泳ぎ回る。床は「水面の床」。歩くだけで、ちゃぷちゃぷと音が聞こえてきそうだった。
家具は涼やかなガラスや籐素材のものに替え、天井には「泡のランプ」を吊るした。ベッドは「貝殻のベッド」。まるで海の中で眠るような、夏だけの特別な空間だ。
そして、仕上げは衣装。お気に入りの「マリンセーラー服」を身につけて、みるくはマイタウンをぐるりと見渡した。
「うん、完っ璧!」
庭からも、室内からも、夏の涼しさと楽しさが溢れていた。あとは、友だちを招いて、この夏色の夢を一緒に楽しむだけ。
海風のように軽やかな笑顔で、みるくは両手を広げた。
「この夏は、マイタウンでバカンスだーっ!」

マイタウン、水無月の調べ:みるくの気分爽快模様替え
「ふぅ……」
お魚さんの「みるく」は、夏の衣替えを終えたマイタウンでひと息ついた。青い海藻のオブジェに涼しげなサンゴの木々、白い貝殻屋根――爽快な夏の装いが、強い陽射しの中でもどこか風を感じさせてくれる。
けれど、みるくの心はなぜか晴れなかった。
「夏もいいけど……」
庭の隅に咲いた紫陽花に、ふと目が留まる。淡い青と黄色の花が、夏の喧騒とは違う静けさを纏っている。その姿に、みるくは水無月の記憶を重ねた。しとしと降る雨、濡れた葉の匂い、静かに揺れる花びら――しっとりとした、あの季節の空気。
「よし、決めたっ!今度は“水無月の模様替え”!」
そう言って、みるくは再びハウジングメニューを開いた。
まずは夏の飾りたちをそっとしまい、代わりに「紫陽花の花束」や「しずくのオブジェ」、石敷きの小道を配置。和傘を庭にいくつも立て、苔むした岩を添えると、雨上がりの庭園が現れた。
外装も夏仕様から一変。瓦屋根に土壁、格子窓――しっとりとした古民家風に変わったマイタウンに、心がすっと落ち着いていく。
「ふふ、次はおうちの中だね!」
壁は「竹林の壁」、床は「畳」。ちゃぶ台と座布団を並べ、水盆に浮かべた紫陽花が静かに揺れる。ガラスの家具は木製に替え、光もやわらかくなった。
衣装はお気に入りの「甚平」。朝顔の髪飾りをつけると、涼やかでどこか懐かしい風が心に吹いた。
みるくはそっと縁側に座り、しっとりと和の趣に染まったマイタウンを見渡す。
「うん、これだよ……この静けさが、たまらない」
季節が巡るたび、みるくのマイタウンも表情を変える。それは、彼女にとって小さな幸せの詩だった。
(次は、どんな風景にしようかな?)
水無月の空のように澄んだ目をして、みるくは静かに微笑んだ。