夏至のひかりと、みるくのおうち
ドラクエXの世界に、ほんわかとした海辺の村がある。そこに住むのが、ちいさな魚人族の女の子、みるく。彼女は、お魚らしく水辺が大好きで、家ももちろん浜辺のそば。6月の終わり、夏至を迎えたアストルティアでは、昼が一番長いこの日を、みんなが特別な時間として楽しんでいた。
「今日はね、太陽がいちばん長くいてくれる日なんだって!」
みるくは朝からそわそわ。お気に入りの貝殻の髪飾りをつけ、水辺に面した家のデッキに出て、大きく伸びをした。
彼女の家は、夏至仕様にデコレーションされていた。壁にはサンフラワー柄のタペストリー。玄関前には光る浮き輪型のランプがゆらゆらと揺れている。庭にはスイカとヤシの木の家具が並び、まるで南国リゾート。
「お日さまにいちばん似合うおうちにしたの!」と、みるくは得意げだ。
そして、日が高くなるころ、フレンドのプク男くんとエル子ちゃんが訪ねてきた。
「わあ!すごい、みるくちゃんち、夏のイベント会場みたい!」
「でしょ〜? 今日はみんなでスイカ割りしようね!」
夕方には、海に沈む夕日を眺めながら、お手製のパイナップルジュースで乾杯。夜になれば、庭の「光のしずくランプ」がふわっと灯り、星と月とランプの光で包まれる。
「夏の始まりって、やっぱりワクワクするね」
そう言って、みるくはぽちゃんと海に足をつけた。
──それは、アストルティアの夏至の一日。太陽と仲良くなる魔法みたいな時間を、みるくのおうちは、ずっと覚えている。

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