研ぎ澄まされる魔力の煌めき
マイ・タウンの薄暗い魔導書庫に、古書の匂いが満ちていた。埃っぽい紙の匂いと、微かに漂うインクの香りが、私の集中力を高める。目の前の魔導書は、幾度となく開かれ、そのページは指の脂でわずかに光を帯びている。もう何時間こうしていただろうか。指先が痺れ、肩が凝り固まっているのを感じる。
「もう少しだ……」
心の中で呟いた。レベル132。長い道のりだった。魔法使いとして、数々の呪文を習得し、幾多の戦場を駆け抜けてきた。だが、まだ足りない。もっと深く、もっと高みへ。その渇望が、私をこの書庫に繋ぎ止めていた。
視線をページに落とす。複雑に絡み合ったルーン文字が、まるで生き物のように蠢いて見えた。その一つ一つを、頭の中で紡ぎ、魔力の流れを想像する。体内のエーテルが、脈打つように呼応するのを感じた。熱いものが、胸の奥からこみ上げてくる。
その時、脳裏に閃光が走った。これまでぼんやりとしていた魔力の回路が、一瞬にして鮮明な光の線となって結びつく。全身を駆け巡る、熱く、しかし心地よい電流。それは、まさに知の扉が開かれる音だった。
「レベル、134……!」
震える声が、静かな書庫に響いた。指先から、微かに魔力の粒子が溢れ出し、青白い光となって宙を舞う。その光は、まるで星屑のように美しく、私の目にはっきりと映った。
新たな呪文の知識が、洪水のように頭の中に流れ込んでくる。これまで理解できなかった魔法の真髄が、まるで手のひらに取るように鮮明になった。この感覚は、言葉では言い表せないほどの歓喜だった。
立ち上がり、窓の外に目をやる。夜空には、満月が煌々と輝いていた。その光が、私の魔力をさらに高めてくれるように感じられた。杖を握りしめる。その柄の冷たさが、研ぎ澄まされた私の精神と魔力を象徴しているようだった。
「これで、もっと多くのものを守れる」。
確かな力が、手のひらに宿っている。この新たな力で、私は再び冒険の旅に出る。新たな知識と、研ぎ澄まされた魔力と共に。夜風が頬を撫で、その冷たさが、私の決意を一層強くした。

あと少し、がんば♡