36年ぶり(リアル時間の2年は36年相当らしい?)に帰って来たモンスケではあるが……
ドスン!!
「痛たたた……」
「だ…大丈夫ですか!?」
「こんな紐で出入りするの??痛たた……」
「相棒よ 運動不足には丁度良いぜ」
月日の流れは我が家を みすぼらしい井戸(操作ミスで家を畳んでしまったので とりあえず井戸に…)へと変えていた。正直出入りする度に紐で上り下りするなんて 女性には色々大変なのでは?と…メイド服姿のポアンナを見つつ思った。
「あの…何か?」
「いや…ヒラヒラしてて大変だね」
「ヒラヒラ?何がですか?」
「いえ…何でもありません……」
気を取り直し井戸に変わり果てた我が家を見回したが……
「何も無い!!」
「ああ見事に何も無いな」
「ありませんね…もぬけの殻です」
2年前…つまり36年前に改装した時は 壁で仕切ったいくつもの部屋あり各々割とこだわった家具が配置されていたハズ…だ…が…部屋どころか家具も全て無く正真正銘見る影も無い状態と成り果てていた。
「これ…洞窟と変わらなく無い?」
「まあな 地面は土だし奥に掘り進んだだけだからな」
「ワイルドな…お家ですね…砂埃で…お掃除が大変そうです」
「いやいや!ワイルドすぎでしょう!?あの家は!?家具は!!??」
自分なりに結構こだわって作っただけに その変貌ぶりに愕然とした。
(家は一度畳んでしまうと 家具の配置は元に戻らない…せめて同じ家に建て直した時は戻るようにして欲しいモノですwww)
「まあ その なんだ…相棒よ 無くなっちまったモノは仕方ねーだろ?どうせ暇なんだから作り直せば良いだけだぜ!」
「どうせ暇と言うのが気になる所だが…ケホッ!ケホッ!」
相棒でスライムの すらりんは飛び跳ねながら言うが跳ねる度に砂埃が舞い周囲が見えなくなるほどだ…
「す…すらりんさん!ただでさえ…お掃除大変なのに…跳ねないで下さい!」
「スライムは跳ねてなんぼだぜ仕方ねーだろ?」
とりあえず最初にやる事は 家を建て直さなきゃと激しく思った……