「リーネ!? …あ、なんだうぃすちゃんか」
「あれ、カーメロさん。お姉ちゃんは?」
「それががけっぷちの村で取引商をしていたヨシキリって人が来てリーネとこそこそ話した後、連れて行っちゃっ
たんだよ」
「えっ!!?」
「それがさ、がけっぷちの村復興の為にリーネやビョルンってオーガ、それにメギストリスのポポルってプクリポに
自分と一緒にコロシアムに参加して欲しいっていう相談だったんだよね~」
「ええっ!!!? それってお姉ちゃんがコロシアムデビューってこと???」
「恐らくな」
「ほー」
「でも、お客さん待ってるんだし困る…」
「はーい、お待たせ♪ いらっしゃいませ~」
「お姉ちゃん!!」
「あら、あなたも来てくれてたのね?」
「コロシアムに行ってたってカーメロさんから聞いたよ!?」
「んもぅ、カーメロったらおしゃべりなんだから♪」
「…ボコボコにされなかった…?」
「あぁ、その話はあとあと、今は仕事よ。し・ご・と♡」
お姉ちゃんは待っていたお客さんの要望をパパッと解決…???
「はいは~い、おまたせ^^」
「怪我しなかった? 大丈夫だった?」
「ぜ~んぜん♡ 返り討ちにしちゃったわよ~♪」
「えええ><」
その話を聞いていたポポさんとシーオ君は戦々恐々。
「それより、何その恰好!? また転職したわね!!?」
「あ、これは、その…。っていうか竜のおまもり取りに行ってたの!! この前お姉ちゃんが合成効果消しちゃった
から!!!」
「あぁ~、そんなこともあったわね」
「いくら仕事が多いからってちゃんと覚えておいてよね!!」
「は~い、怒らない怒らない♡」
「これ、合成お願いします」
私は2つの竜のおまもりをお姉ちゃんに差し出しました。
「OK♪」
姉はニコニコしながらささっと合成を始めました。
「出来たよ~。うまいこと行ったみたいね♪」
「おぉ!!! 光ダメージ2%カットだ!!! やれば出来るじゃんお姉ちゃん♪」
「ウフフ、私の手にかかればこんなものよ~♪」
「お友達のポポさんとシーオ君の合成もこの調子でお願いしますよ♪」
「は~い^^」
ポポさんとシーオ君もお姉ちゃんに竜のおまもりを2個ずつ合成してもらい、それぞれいい効果を付けてもらいました。
二人は安堵の表情を見せ喜んでいました^^
「これで心置きなくコンシェルジュの仕事に邁進出来るわ~♪ それじゃ、また来るね^^」
私が店をあとにしようとしたその時!
「ねぇ、まーだ隠してるアクセあるでしょう?」
「か、隠してないよ…ほ、ほ、ほ、本当だ…だって」
「ふーん(⊸_⊸)」
「ま、また来るね~、あはははは…」
お姉ちゃんの訝しむ顔をよそに私たちはアクセサリー屋をあとにしました。
つづく