「おお、うぃすたりあ君!」
「先輩、わがまま言って仕事を休業してしまい申し訳ありませんでしたっ!!」
「待っていたよ! 仕事がたくさん溜まっているよ。」
「はい!」
「いやぁ~、知り合いの取引商が困ってると言うので時折手伝いをしていてね。溜まりに溜まってしまってね。
ハッハッハ!」
「あぁ、姉も同じこと言ってましたね…」
「姉?」
「はい。ヴェリナードでアクセサリー合成屋を営んでいるリーネなんですけど。」
「!!」
「ご存知ですか?」
「知っているも何も、一緒にコロシアムでPTを組んで戦っているよ!」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!???」
「そうか、君が彼女の言っていた妹さんなんだね。」
「言っていた?」
「何でも職を転々としていて、やっとコンシェルジュになって職が安定していたかと思えばまたバトルマスターに
なって店に現れたと。」
「は、はい…。」
「そんなに職歴があるのかい?」
「え? ええ…まぁ……。」
「……。」
「あ、でもやり残したことを全て終わらせてきたので今度は腰を据えてじっくりとコンシェルジュの仕事を全う
しようと考えています。」
「そうかね。」
「はい(`・ω・´)ゞ」
「では、君の言葉を信じるとしよう。」
「はい!」
「ちょっとついてきたまえ。」
「はい。…あのどこへ?」
私はビョルン先輩にグレンの宿屋にある秘密の倉庫に連れていかれました。
「ここは福引き用の玉の保管庫なんだ。」
「へぇ~。って、見習いの私が入っていい場所なんですか!?」
「ほら、またコロシアムに呼ばれたらここをあけることになるだろう? だから玉の補充の仕方を教えておかないと
君が困ると思ってね。」
「そ、そうですね。」
「うん。一回しか言わないからメモ取りながら聞いているんだよ。」
「はい!」
私はメモとペンを手に持ちながらビョルンさんの行動をチェックしました。
つづく