「こんにちは、茜さん」
「!?…… な、なんですか、その恰好は!」
「お、茜さんも『!?……』の使い方をマスターしましたね」
「ま、まぁ一応、ふぁみたんの住人ですから……って、それよりも、どうなされたのですか、その奇天烈な恰好は」
「はは、手厳しい言われようですね。まずは恰好のことですが、またドラクエ10がすしざんまいとコラボしましてね。すしざんまいでタイのにぎりを注文して限定アイテムをゲットしてきたのですよ」
「そ、それがその帽子なのですか? 目がギョっとしていて怖いですね」
「お、魚だけにギョっとしたですか、うまいですね」
「や、やめてください、恥ずかしいです! あ、もしかして、その釣り竿もコラボアイテムなのですか?」
「いえ、これは今回のフィッシングコンテストの景品です。1333.3cmのマダイを釣り上げるともらえる限定アイテムですが、大会初日に当たってしまいました」
「わあ、それは幸運なことですね。あ、もしかして大会にもランクインを果たされたのですか?」
「いや~、残念ながら今大会は成績振るわずでした。結構がんばったのですが、1400cm以上は一度も出なかったのですよね。
ですから最後は、海上の崖で釣りをしたのですが、一匹も当たらず、その帰りにこちらへ寄らせていただきました」
「あんな所で釣りなどしないでくださいよ、ただでさえ縁起の悪い場所なのですから。それに、あの場所は奥様が……」
「す、すいません、不謹慎でした。忘れてください。
と、ところで、その後、消えた後継者は、どうなされましたか?」
「……どうなされたも何も、消えた後継者様は××××しました」
「えっと、なんで検閲が入っているのですか?」
「シークレットモードが発動したのです。最近は版権モノの扱いが一層厳しくなってきましたから。心当たりはおありと思いますが」
「なるほど。最近、掲示板に、その手の投稿が一切ないのは、そういうことでしたか。さすが茜さん、まだ19歳なのに聡明ですね」
「!?……ね、年齢をバラさないでください! もう、なんでここには検閲が入らないのですか!」
~おしまい~