メメタアァ
「おばあちゃん」
「おばあちゃん、見てよー」
何だい?孫ハミー。
「おばあちゃんの制服姿の写真があったよー☆」
あれ、おばあちゃんオガ子なのにね。こんなに小さかったかねぇ
最初ちょっとカエルを潰したような音がしたわねぇ
「大丈夫、波紋呼吸法で殴ってるから〇んでないよー☆」
「新手のスタンド使いが来るまでー」
「またお婆ちゃんの学生の頃のお話聞かせて☆」
そうだねぇ
おばあちゃんもねぇ、
夜はバイクで走り回ってたけどねぇ
昼間は普通の学生で、勉強もクラスで一番だったのさ。
「勉強で一番って凄いねー☆」
そうだよぉ。
不良だからって勉強しなくて良いって訳じゃないんだからねぇ。
でもね。
クラスの人達は、お婆ちゃんの裏のカオを知ってるからね。
みんな怖がっちゃって近寄ろうともしなかったのさ。
あれ?何かこの写真、変な恰好してるねぇ・・
「そうかなー?疎外感は出てるよー☆」
お婆ちゃんの家は、貧しかったから。
バイクも特攻服も買うお金なんか無かったからね。
アルバイトをしながらバイクや特攻服を買ったんだよぉ
「ケンカで勝ったらお金も巻き上げちゃえばいいのにー☆」
おばあちゃんはねぇ、弱いモノいじめは大嫌いでねぇ
そういう事は絶対やらなかったんだよぉ
「硬派なヤンキーだね☆」
「おばあちゃんかっこいい!」
「あ、これアルバイト中の写真かなー?」
これ違うよぉー。
おばあちゃんが変なアルバイトしてるみたいな写真に見えるわよぉー。
今気づいたけどぉ
ハミー七変化孫ハミー版だねぇー。
お婆ちゃんの家はねぇ
皆働いてたから
家に帰ったら、お婆ちゃんが
お父さんお母さん、お兄さんのご飯やお弁当を作ってたんだよぉ。
あの頃は頑張ってたねぇ。
「お父さんの名前が、鹿賀丈史で」
「お兄ちゃんが藤原竜也って名前かな?」
見事なデスノート一家だねぇ。
あと、家族なのに苗字違うわよぉ。
おばあちゃんはねぇ。
友達が全然いなかったどね。
一人だけ、私に怖がらないで私に話しかけてくれた子がいてねぇ。
まつりちゃんって言う子なんだけどね。
いい子だったよぉー。
「あ、写真があるねー!」
「この人かなー?」
「おうおうそこのハクいねーちゃん☆」
「カネ、持ってんだろー?」
やめてよぉフレンドの人なんだからぁ。
カツアゲしないでよーぉ。
「ジャンプしてみろよー?」
お婆ちゃんそういう事する不良じゃないからぁぁぁー
あれ?
あの時カツアゲっちゃってたかな?
ごめんねぇ。
おばあちゃんもお金なかったんだよぉ。
「おばあちゃんの写真って面白いよねー☆」
「まだまだ一杯あるよー☆」
「あっそうだー☆」
「おばあちゃん、今日はねー、絵本持って来たの」
「この絵本読んでよー☆」
「ねえねえー」
「---おばあちゃん?」
後編)最後のおばあちゃんの思い出
に続きます。