【起】
1.出会いは突然に
とあるパーティで出会った男と女。
すっかり意気投合した2人は、ひっそりとパーティを抜け出した。
★2.悪魔のいたずら
それを見ていた悪魔が現れる。
悪魔は2人の幸せそうな姿をみて、心無いいたずらをしかける。
3.呪いをかけられてしまった2人
不幸な呪いが2人を襲い、悪魔は2人に告げる。
「毎日姿が変わるパルプンテの呪いをかけてやった」と。
4.姿が、変わっている…
いかなる悪夢か幻か。翌朝目にした自分の姿は、
昨日までとは似ても似つかぬものだった。
5.手掛かりは、1つ
「あの人は、無事だろうか」
互いは互いの身を案じ、あの時の服を身にまとい
居場所のわからぬ相手を探しに家を飛び出した。
【承】
6.探せども探せども
「手掛かりは、あの時目にした衣装だけ」
記憶を頼りに、彼(彼女)と同じ服の人に声をかける。
しかし、そう簡単に見つかるわけがない。
7.すれ違う2人
あてもない捜索に、うずくまる男。
実はその近くに、彼女がいたことにも気づかずに。
★8.苦悩する男(女)
『違う…僕はなんという勘違いをしていたんだ!
僕は同じ服を着ていても、彼女が同じ服を着ているとは限らないじゃないか!!』
自らの誤りに気が付き、苦悩する男。
9.後ろ指を指されても
もしかすると、相手は違う服を着ているかもしれない。
そう思い、道行く人手当たり次第に声をかけるが、
そう簡単に見つけることはできない。
見知らぬ人に笑われ、なじられる。
10.絶望の夜
「だめだ…見つけられない。」
疲弊の果てに、絶望が襲い掛かる。
その様子を見て薄ら笑いながら、悪魔は微笑む。
【転】
11.諦めきれない!
絶望にうちひしがれるも、想いを諦めることはできなかった。
正攻法がだめなら、どんな手を使ってでも探してみせる。
12.僕(私)の心は変わらない
彼(彼女)が向かうのは、悪魔の住処。
何を犠牲にしても、探さなければならない人がいる。
13.この世の果てまでも
この世の果てと呼ばれる場所で、悪魔は微笑む。
「お前の魂と引き換えに、願いを叶えてやろう」
14.願いよ届け
悪魔に魂を売り渡す。それでも僕(私)はかまわない。
彼女(彼)にこの声が届くなら。
彼(彼女)はその本当の恐ろしさをまだ理解していなかった。
薄れゆく意識の中で、ただ彼女(彼)の名前を口にする。
15.あなた(きみ)の声が聞こえる
彼女(彼)は、はっと立ち上がる。
確かに聞こえた彼(彼女)の声。
声の方向を頼りに、町の外へとかけていった。
【結】
16.僕(私)は、君(あなた)に会えない
町の外にいたのは、スライムの集団だった。
彼女(彼)はそれを気にせず通り過ぎる。
周囲をうろつくスライムの中に、
1匹だけこちらを見て動かないものがいることに、気づかないままに。
17.たとえ変わり果ててしまっても
…と、思った次の瞬間、その足が止まる。
『もしかして…あなた(君)なの?』
そう、そのスライムこそが、悪魔に魂を売り渡した
彼(彼女)の姿なのであった。
スライムに抱きつく彼女(彼)。
『たとえあなた(君)がどんな姿であっても、私(僕)はもう2度と離さない!』
18.これが本当のパルプンテ
その声を聞いて現れたのは、通りすがりの遊び人だった。
嘆く彼女(彼)は遊び人にこれまでのことを伝える。
「遊びの集大成であるパルプンテを人々を苦しめるために使うなんて、僕にはそれが許せない」
そう言って遊び人が取り出したのは、怪しげな箱。
「これが本当の パ・ル・プ・ン・テ !!」
魔法の光が、当たり一面を包み込む。
19.ハッピーエンド☆
気が付くと、男(女)はスライムの姿から戻っていた。
(呪いの影響はまだ残っていたようだが)
「これからはずっと一緒にいよう。僕たちのこの服が約束の証だ。
そうすればどんな姿に変わっても、もうはぐれる心配はない」
二人は永遠を誓い、同じ道を歩んでいくことを決意した。
★20.ハッピーエンド?
照れながら、子供たちに昔のことを話す彼女(彼)。
静かに聞いていた子供達。
「じゃあ、僕たちの見た目が変わるのも、パパとママの影響なんだね!!」
驚き振り返る2人、そこには姿を変えた子供達が立っていた。