パピこの冒険日誌

昔FF11をやってました。
そこで知り合った
とても面白い人が居ました。
ドラクエと同じチャットだけの世界
文字だけでこんなに笑うことが
できるのかと毎日大笑いしてました。
面白い人には面白い人が集うもので
その人にいれてもらったチームには
個性あふれるユニークな人ばかり。
それまでソロプレイだった自分には
別世界でした。


ある日いつものように
チームの溜まり場にいってみると
その人がお金をかけて
チムメンとダイス勝負してました。
負けたら倍、さらに倍と
次負けたらその人は破産するだろうと
容易に想像できる金額に。

まさかね、やんないよね？

けれどその人は、ダイス勝負して、
そして負けました。

FFは使用済みの装備も
譲渡可能なので、その人は
文字通り、丸裸。
なにこれ冗談だよね？と
見てるわたしの前でその人は


「引退します！」


そのあのことはよく覚えてません。
呆然としてる間に、引退式になり
その人は居なくなってました。
数日してその人のリアル友達に
仲介してもらい、なんであんな
掛けをしたのかときいたら


「面白いかとおもって」


全く気持ちが理解できませんでした。
ダイス勝負して、半分の確率で
無一文になる勝負して、
負けたから引退って。
そしてそれが面白いかとおもって、て。



カリスマ性があって
頭が良くて
みんなに慕われてて
あんな人は他に見たことなかったです。
凡人の自分の対極にいる人でした。
今もその人の事を思い出すことが
あります。今なにをしてるんでしょう。
名前も顔も知らないのに不思議です。

ドラクエも、いつかやめる日がきて、
そのあと何年もたってから
どんなことを懐かしく
思い出すんでしょう。
今なんとも思わない風景や
音楽や、ドルボのシュンシュンって音を
懐かしく思うのかもしれません。