前回、前々回の日誌で、アストルティアの花を紹介する記事 エルトナ編①と② を書きました。
今回は、エルトナ編③をお届けしようと思います。
まずはこちら。
撮影場所はカミハルムイ領北です。
美しい花を紹介する記事ではありますが、改めて取材のために訪れてみて、気づいたことがありました。
カミハルムイには、桜の他の花は、ない、のです。
遠景に写っている桜(写真右上)だけが、花と呼べるものなのです。
手前左側の濃い桃色の木は、桜ではないカラーリーフです(宜しければ過去記事を御参照下さい)。
足元近くの茂みもまた、桃色がかっていますが、花ではないようです。実なのか、カラーリーフなのかは、判然としません。
このように、カミハルムイの野に咲く花はないながらも、カラーリーフらしい草や、くっきりとした隈取りが美しいクマザサが、桜の足元を飾っているのでした。
個人的には、このクマザサが、庭具になっても良いのではと思います。
さて、カミハルムイ領を少し離れて、桜がないエリアについても調べてみました。
落葉の草原です。
落葉の草原といえば、一面のすすき野原、そして赤や黄色の紅葉が鮮やかな場所があります。
そうした場所に目を奪われがちですが、よく探すと所々に、こんな花が咲いていました。
草紅葉の茂みの中に、ひっそりと咲く薄桃色の花。
こうした姿も、秋たけなわといった風情だと思います。
更に、桜がないエリアである夢幻の森に行ってみたところ、思いがけずこんな花を見つけました。
昼間でもほの暗い夢幻の森で、かすかに光を放つような、この美しい花を見つけました。
美しく、そしてかなり大型の花です。
側にただ立って撮影するのでは、なかなか花の姿を捉えにくいため、ドルボードに乗って少し視点を上げて撮影しました。
最後に、カミハルムイの都の中について。
カミハルムイのフィールド、そして王都の中も、基本的には、花と言えば桜、桜しかありません。
それで寂しい感じがしないのは、やはり桜が持つ力が強いからでしょう。
そんなカミハルムイで、例外的に桜と桜以外の花が共存している場所がありました。
それが、王宮の庭園です。
中央に桜の巨木、そして、この王宮にしかない様々な花が配置されています。
今回は、たまたま、取材しているうちに夕暮れを迎えてしまい、出直そうかと思ったのですが、暗くなったおかげで、思いがけずこんな写真を撮ることができました。
お分かりになりますでしょうか。
水辺を囲む茂みの中に、淡く光るものがあるのです。実際には、ゆっくりと明滅しています。
なんと、夜になると、カミハルムイ王宮には蛍が現れるのでした。
そして、庭石にも、秘密がありました。
特に分かりやすいのは写真左側、私の横にある庭石です。
所々、光っているのです。
なんと雅な庭園の照明なのでしょうか。
今回、こうして、昼間の訪問だけでは分からなかった、アストルティアの美しい夜の姿を思いがけず見ることが出来たのでした。