アストルティアの美しい花と風景を紹介する記事を書いています。
今回は、ウェナ諸島編⑤として、ブーナー熱帯雨林、ケラコーナ原生林、ヴェリナード領西について、書いていきます。
まずはこちら。
ブーナー熱帯雨林、密林の野営地のほど近く、ケラコーナ原生林行きの桟橋付近から、ケラコーナ原生林の大瀑布を望んだ一枚です。
夜明けの虹がちょうど滝にかかっていました。
ブーナー熱帯雨林とケラコーナ原生林の植生はほぼ同じです。
水辺などの開けた部分と、様々な椰子類をはじめとする木々が生い茂る密林らしい部分が混在しています。このエリアの林床を彩る花と言えば、写真右に写っている、青い花が見られるだけでした。
こんなに鬱蒼とした森の中で花を見つけるのは難しいかな、と思ったのですが、しかし…
ふと、視線を上げてみたら、どうでしょう。
梢に花をたくさんつけた木々があったのです。
枝を垂らした特徴的な姿の桃色の花の木。
クリーム色の花をたくさんつけた木もあります。
椰子類もこうしてみると葉の色合いがそれぞれに違うのが良くわかります。
地上のカラーリーフ、青い花、モンステラにそっくりな茂み。
カラフルで、個性的な固有種が数多く見られるエリアでした。
固有種が数多く見られるもう1つのエリア、それはヴェリナード領西です。
上の写真は三日月の月の出に行き合ったので、思わず撮った一枚です。
夜目にも白い花が咲いています。色違いのオレンジ色の花がコルット地方等にありますが、この色はこのエリアだけに見られます。
このエリアには、少し青みがかっていたり、光を放つような鮮やかな色合いを持っていたりと、個性的な固有種のカラーリーフが見られます。
そして、固有種の中でも、見事な花がこちらです。
大木の根本に、鮮やかな赤い花。
とてもリアルな胡蝶蘭です。
こんなにリアルな、美しい花が野生の状態で自生しているなんて。
ヴェリナード領西はなんという場所なのでしょう。
ちなみに、上の写真に写っている梢にいっぱい赤い花をつけた木や、その根元の青い花、胡蝶蘭の左側のカラーリーフ、全てエリア固有種です。
色々と植物の分布が入り組んでいるウェナ諸島の各地と比べて、ヴェリナード領西の植生は、特殊なものと言えそうです。