アストルティアの花と風景を紹介する記事を書いています。
今回は、レンダーシア(内海)編として、育みの大地、名もなき草原、エテーネの村跡(偽)についての記事を書いていきます。
育みの大地の一隅の様子です。
平地にはこのエリアに固有の花、「アストルティアの赤花」が咲いています。
また、所々、少し高くなっている場所に固まって樹木が生えているのが特徴的です。
樹木は林檎やスモモ、ヤシといった、アストルティア五大陸にもある果樹が多く見られます。
また、高台には大きなオレンジ色の桃のような形の実がありますが、こちらは固有の植物で、ハウジングアイテム「猫姫の観葉植物」の一形態になっています。まるで、その名の通り、この地に住む者を育むためであるかのような、実り豊かな楽園のような風景です。
育みの大地に隣接する名もなき草原の植生は、育みの大地と同じです。
さて、ストーリーを進めて、この場に来るのは、勇者として覚醒したアンルシア姫と共に、もう一人の黒衣を纏った勇者姫を追ってのことです。
黒衣の姫は、自分が真の勇者に成り代わるため、覚醒したアンルシア姫の力を奪おうと試みたものの、用意していた術ではそれは叶わず、野望達成の為に禁呪に手を出すと宣言しました。
止めたければ追って来い、と、禁呪の舞台に至る道筋を示して行き、その言葉通りの場所にあった旅の扉を抜けた先が、エテーネの村跡だったのです。
…こんな形で、故郷の村に戻るとは。
アンルシア姫に促されるまで、もしかしたら私は、しばらくその場に立ち竦んでいたのかもしれません。
終わりでもあり、始まりでもあった、あの滅びの日のことが否応なしにまざまざと思い出されます。
こんな時によりによって、なんという仕打ちか、と、憤りがこみ上げてきます。
…しかし同時に、つい先程追体験したばかりの、アンルシア姫の記憶が重なってくるのでした。
目の前で、大事なものを失う絶望と、そして、たとえ一時うちひしがれても、それでもやがて立ち上がって先に進む決意と、勇気と。
私達は、とても良く似た経験をしてきているのだな、と思うと同時に、どちらかの足が竦んだ時に、どちらかが励まし、そうして共に進むことができるのでは、と、思ったのです。
…共に戦うとは、こういうものか、と。
私達は、黒衣の姫が向かった禁呪の舞台に通じる道を探しました。
村跡を出て、私の記憶を頼りに、思いつく場所を探って行きます。
それらしい場所は、ひとつ。
私の遠い記憶の中では、このような美しい虹がかかる滝の程近くに、清き水の洞窟がありました。
しかしながら、今回探り当てた禁呪の舞台の入口は、清き水の洞窟に似ていながらも、明らかに異質で禍々しい場所だったのです。
邪悪な気配に慄然としながらも、一方で私は少し何かが腑に落ちた気がしていました。
覚醒の直後、アンルシア姫が、今居る世界は自分が知るレンダーシアとは全く異なる世界だ、と言った意味が、ようやく自分でも実感できたからです。
黒衣の姫は、禁呪の舞台を「創生の邪洞」と呼んでいました。
空に浮かぶ不気味な渦の下に、何か祠のようなものが見て取れます。
目指すべきはそこなのでしょう。
黒衣の姫の野望を阻止し、そして、この世界についての秘密に肉薄するために。
アンルシア姫と共に、私はこの先に開口する創生の邪道を踏破することになります。
次回は、清き水の洞窟と創生の邪道についての記事を書く予定です。