アストルティアの花と風景を紹介する記事を書いています。
今回は、レンダーシア(内海)編として、清き水の洞窟、太古の泉、悪しき水の洞窟についての記事を書いていきます。
エテーネの村で暮らしていた最後の日、滅びの運命を回避すべく奇跡を呼ぶテンスの花を探して私はこの場所に来ています。
足を踏み入れると、内部は不思議な気配に満ちていました。
蛍のような虫なのか、はたまたこの世ならざるものかもしれない小さな青白い光が幽かに明滅しながら漂っています。
名前の通り清らかな湧き水が豊富なためか、内部は緑の植物に覆われていますが、よく見れば苔、羊歯、地衣類らしきものが大半を占めており、花をつけているものは見当たらないのが特徴的です。
この清き水の洞窟の奥にある扉を隔てたその先に、太古の泉と呼ばれる場所があります。
あの日探し求めたテンスの花は、この場所にありました。
ほぼ自然のままの姿の洞窟部分とは、明らかに様子が異なります。
太古の昔に、ここは何者かにより聖別された場所であるようです。
洞窟には花をつける植物がない一方、この場所には隅の方に花を見つけることができます。
黄色い十字型の花は、ウェナ諸島の猫島にもある花に似ています。
水色の花は、メルサンディ地方の寂れたほこらでも見たことがある花でした。もしかしたら、聖なるものの気配があるような場所に咲く花なのかもしれません。そして…、写真左側の、泉の中央部分には、あの日まではテンスの花が咲いていたのでした。
アンルシア姫と共に、新たに踏み込んだ悪しき水の洞窟内部は、私のかつての記憶の中の風景とは全く別の場所でした。
内部は毒の水が湧き、植物らしきものは毒の水と同じ色をした大ぶりのキノコだけ。
とはいえ、清き水の洞窟の面影と不気味に重なる部分もあり、正直、心かき乱されずには済まされません。悪しき水の洞窟にも、扉を隔てた先があったのです。
虚の産道と呼ばれる通路の先に、目指す創生の邪洞があり、黒衣の姫が待ち受けていました。
彼女は禁忌を破って創生の渦の力を体に取り込み、自らを魔勇者と名乗ります。
魔勇者となった上で、真の勇者であるアンルシア姫を取り込む算段であったらしく、創生の渦の力で姫を拘束し、邪魔な私を先に排除しようとします。
私だけでは魔勇者を倒すことはできず、力尽きそうになったその時、アンルシア姫が戒めを振りほどいて私を助けに飛び出してきました。
解けない筈の戒めを振りほどく、真の勇者の力を見せてくれた瞬間であり、そしてもう一つ、心を熱くさせてくれるのは、この時からアンルシア姫が私たちプレイヤーの名前を呼び捨てるようになることです。
アンルシア姫の記憶の中で見た、初めての友達の舞姫のことが、頭を過ります。
ここでもろともに倒れるわけにはいかない、と、奮起する瞬間でもありました。
アンルシア姫と力をあわせて魔勇者を倒すと、敗れた魔勇者はこの世界が大魔王に創られた偽りのレンダーシアであること、自分を含めた全ての存在が大魔王の創造物であると告げて息絶えます。
魔勇者が息絶えた後には、ブレイブストーンという秘石が遺されました。
壊れているブレイブストーンを修復すれば、この偽りの世界から真のレンダーシアに渡れる、と、この場に現れたクロウズは言います。
大魔王の存在とその野望、それはまだ片鱗があきらかになったばかり。
あらたに舞台を真のレンダーシアに移し、私は冒険を続けていくことになります。
これからは、勇者アンルシア姫と共に。
次回は、古き神の遺跡周辺についての記事を書く予定です。