アストルティアの花と風景を紹介する連載記事を書いています。今回は、バージョン3新規解放エリア編として、霧煙の谷、竜族の隠れ里についての記事を書いていきます。
アストルティア各種族の神の器と呼ばれる存在が誘拐される事件が続き、その実行犯(の一方)の正体が竜族の者と判明したのは、オーガの神の器マイユを狙ってきたところを辛くも撃退した折でした。
何故竜族がアストルティアの五種族の神の器を拐うのか、そもそもどうしてアストルティアから姿を消し、今になってまた現れたのか、一気に謎が増えてしまった、そんな時にシオンこと天馬ファルシオンから呼び出しを受けます。
竜族とアストルティア五種族との因縁は遥か神代の昔に遡るものらしく、それが今まさに変化の時を迎えているらしいとのこと。
実は、極僅かながら、今でも竜族が隠れ住む場所がアストルティアにあると言います。
竜族に会い、直接話を聞くようにと指示された私は、竜族の隠れ里に赴きました。
モンセロ温泉郷の火山、温泉郷とは反対側の中腹あたりに竜族の隠れ里がありました。
今でも外周に霧を纏っていますが、初めて降り立った時には、全貌が全く見えない程濃い煙幕に包まれていました。
入り口の目印は竜の壁画。
その前で竜笛を吹くと、中から一時幻惑の術を解いて入口を開けて貰える仕組みになっています。
中に入ってみると、里全体が石の殻のようなもので何層にも覆われているのが判ります。
外界から隔絶されて長い場所故か、外界にはない植物も見られます。里の中心部等には、黄色いポンポン状の花か果実をつけたツル植物が見られました。
また、里の随所に色も形も様々なキノコ類が多く見られます。
モンセロ温泉郷同様、地味はあまり良くないのか、普通の花はモンセロ温泉郷の花に似て少し色味が違う花が1種類あるだけでした。
民家の様子等をみると、どうやら住民は火山の蒸気や温泉を巧みに利用しながら暮らしている様子。
民家はどれもが、もともと湧いていた温泉池や蒸気の吹き出し口の周りに壁を巡らせ、屋根を葺いて家にしているという印象です。
さて…、
最初に訪れた時に応対してくれたのは、里の長であるオルゲンという老人でした。
なんとオルゲンはあのクロウズの祖父だと言います。孫の友人ならばと快く招き入れて貰えたのは幸いでした。
オルゲンに里を尋ねた理由を話すと、大いに驚きながらも竜族について色々教えてくれました。
竜族がもともと住んでいた世界はナドラガンドと呼ばれる地で、神代の昔にアストルティアから隔絶されたと言います。竜族の隠れ里に居るのは、奈落の門によって2つの世界が切り離された時に、アストルティアに取り残された竜族の末裔だとのこと。
オルゲンやクロウズと、アンテロの風貌が同じ竜族にしてはかなり異なるのは、非常に長い間交流がなかったからかもしれません。
神の器を連れ去るとしたら、おそらく奈落の門の向こう側の筈。その奈落の門まで追跡する手助けもして貰いました。
以前、里の住民が外に出ていた時、偶然ながらエテーネ島の上空にそれらしきものが浮かび上がり、そして消えたのを目撃していました。
奈落の門が、隠れ里を包み隠しているのと同じ竜族の幻術で隠されているとすれば、術を破ることも可能です。
オルゲンが用意してくれた竜の香炉を使い、私は奈落の門でアンテロに追いつきます。
しかし…
あと一歩のところでヒューザとフウラは奈落の門の向こう側に消えてしまいます。
アンテロと交戦、撃破するも、奈落の門を開く鍵を壊されてしまいました。
万事休すかと思ったその時に、救いの手を差しのべてくれたのはまたもオルゲンでした。
少し時間はかかりましたが、オルゲンの手で修復された竜の印章を使えば、奈落の門を開いて誘拐された二人の行方を追うことができます。
未知の世界、ナドラガンド。
赴く者には想像を絶する困難が待ち受けると言いますが、それでも行かねばなりません。
…一足先に行ったクロウズは、どうしているのでしょうか。
ただの竜族の若者であったクロウズは、ナドラガンドから同胞を連れ帰り、里を盛り立てようとしていたそうですが…。
今の彼は、クロウズでもあり、しかしおそらくそれ以上にシンイでもある筈です。
ナドラガンドに渡ったのは、果たして元のクロウズの悲願の為だけだったのでしょうか。
次回の記事からは、いよいよナドラガンド編をスタートする予定です。