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翠将撃破の勇士

アイリス

[アイリス]

キャラID
: RR762-109
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 133

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アイリスの冒険日誌

2024-09-30 17:30:33.0 2024-09-30 19:06:36.0テーマ:写真活動

アストルティアの花と風景 ナドラガンド・闇の領界編 ~楽園、冥闇の塔、カーラモーラ村~

アストルティアの花と風景を紹介する連載記事を書いています。ストーリーに沿って、初めて出会う植物や風景を紹介していきます。今回は、ナドラガンド・闇の領界編として、楽園、冥闇の塔、カーラモーラ村についての記事を書いていきます。

アストルティアの種族神と強い結びつきを持ってごく稀に生まれてくるという、神の器と呼ばれる人々が、何故か異界ナドラガンドに拐われてしまい、彼らを探して私はナドラガンド各地を巡ることになりました。ナドラガンドは竜族が暮らす世界であり、5つの異なる様相を呈する領界に分断されていました。
神の器達を探すためには分断された領界を渡る道を開く必要があり、その方法を知るナドラガ教団とは協力関係を結んでいました。
炎、氷、闇の領界を繋いだ時点で、しかし、当初ナドラガ教団から受けた説明と、現地で見聞した事実との間には、色々と無視できない食い違いが見いだされるようになってきていました。

闇の領界で再会できたマイユは強い毒に冒されてしまい、一刻も早く治療をしなければ命に関わる状態でした。彼女を救う唯一の方法、それは魔物に破壊されたこの世界の月を探して直すことだと言われます。
普通に聞いたら荒唐無稽が過ぎるような内容ですが、ここは異界ナドラガンド。しかも地下世界である闇の領界の話なのです。
月を壊した悪魔が潜むとおぼしき禁足地、そこは何故か人々からは「楽園」と呼ばれる場所でした。
マイユのために立ち上がった竜族の少年サジェは、悪魔が潜むその場所に、壊された月も落ちた筈だと考えたようです。

サジェと二人で辿り着いた楽園は、眩しいほどに明るく、全く毒のない場所。奇妙な感じもしましたが、そもそも月がもとからここにあるならば、月の光で毒は浄化されている筈。辻褄は合うのです。
そう思って探してみると、程なくそれらしいものを見つけました。
アストルティアの月とは違って、それは、毒の浄化のために人工的に作られた装置であることは一目で見て取れる代物でした。
魔物に破壊された部分を修理する「管理端末」なる絡繰が既に修理にかかっており、これにサジェはいたく心を牽かれた様子でした。
修理を妨害しに来た魔物を撃退し、管理端末が要求する修理用素材を調達し、ようやく月の修理が済んで一安心、と思った途端、しかし突然、管理端末から攻撃されてしまいます。
管理端末の言い分が真実ならば、闇の領界の竜族は、ことごとく楽園から排除しなければならず、それは、彼らの太古の罪ゆえだとのこと。
やむなく管理端末を倒すことになった私とサジェは、楽園に住む悪魔とは、月を壊した魔物ではなく、竜族を排除しようと襲ってくる管理端末のことだったのだ、と理解したのでした。
サジェは、この管理端末にとても心を牽かれ、友達になりたがっていましたが、残念な結末を迎えてしまいました。しかし、それでもいつか。…と、志を新たにしたようでした。

カーラモーラ村に戻ってみると、月は無事に元通りに浄月の間を照らしていました。
元気になったマイユと再会したサジェは、胸に迫る思いがあった様子。
実は、彼があれほどの無茶を通したのは、かつて自分を庇って毒を浴び、亡くなっていた姉の面影をマイユに見ていた為だったのです。
マイユを救い、回復した彼女との交流を経て、姉の死を受け止め、サジェはようやく、再び前を向いて生きていけるようになったようでした。

…ところで、サジェが楽園にいる間に、私だけ一時的にカーラモーラ村に戻る用事があったのですが、その際に想定外の事態が起きました。
浄月の間に、なんと私の兄弟が現れてマイユを連れ去ろうとしたのです。
付き添っていたエステラと戦闘状態になったものの、私が駆けつけると兄弟は撤退していきました。
そんな事件も起きていたので、ナドラガ教団から調査目的の人員が来ており、また、マイユの血清をもとに彼女の婚約者アロルドを救う薬を作る為にも彼女の身柄を教団が保護するという話になった時、私はまだ異を唱えるだけの動機を持ちませんでした。

しかし…。
冥闇の聖塔を攻略するにあたり、神代の昔のナドラガンドで一体何があったのか、その片鱗が垣間見えて来ました。

手がかりを繋ぎ合わせて得られる答えは1つ。
闇の領界が毒に満ち、竜族が苦しんでいる理由は、他ならぬ竜族が戦の為に自ら大地を毒で汚したため。
神代の昔のその所業の罰を、いまだに受けているのです。
教団からの説明とは、事実はますます解離していくようでした。 試練の前には、種族神ワギの思念との対話がありました。
永劫の罰を与え続けるか、赦しを与えるか裁定を求められた私は、赦しを選択しました。
先祖の罪の報いとも知らず苦しむ竜族を哀れにも思い、また、罰を与える立場の懊悩も察するに余りある、そう思ったのです。


次回からは、水の領界編です。
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