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翠将撃破の勇士

アイリス

[アイリス]

キャラID
: RR762-109
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 133

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アイリスの冒険日誌

2024-10-21 22:36:50.0 テーマ:写真活動

アストルティアの花と風景 ナドラガンド・水の領界編 ~円盤の遺跡の島、オーフィーヌ海底~

アストルティアの花と風景を紹介する連載記事を書いています。ストーリーに沿って、初めて出会う植物や風景について書いていきます。
今回からは、ナドラガンド・水の領界編の記載を開始します。

竜族の世界であるナドラガンドに渡った私は、5つの領界に分断されていたナドラガンド各地を繋ぐ道を開きながら、アストルティアから連れ去られた神の器達の消息を探していました。
最初に降り立った炎の領界で、私は竜族の世界の救済を教義に掲げるナドラガ教団と出会い、彼らから竜族を苦難から解放する「解放者」と呼ばれるようになっていました。
その際私は、はるかな昔、ナドラガンドは5つに引き裂かれ、竜神ナドラガもまた、5つに引き裂かれた状態でそれぞれの領界に封じられていること、領界を全て繋ぎ、ナドラガ神の封印を解くことが教団の悲願であると説明を受けていました。
大地を引き裂き、ナドラガ神を封印したのは、「邪悪なる意志」と呼ばれる存在である、とも。
しかし、炎、氷、闇の領界への道を開いた時点で、私には拭いがたい疑問が生じていました。
「邪悪なる意志」なるものは、果たして、本当に実在するのだろうか?…と。

そんな疑念を持ちながらも、アストルティアの神の器達の捜索のためには、まだあと2つの領界に渡る必要がありました。
私の胸中の疑念を知ってか知らずか、教団からはまたも領界の調査依頼が出されました。
今度の領界は、水の領界。
闇の領界から渡ったものの、降り立ったその場から全く先に進めないので知恵を借りたいと言うのです。 円盤の遺跡に降り立つと、目に飛び込んで来たのは色とりどりの花達が競うように咲き乱れる、アストルティアのどこかのような美しい緑の島の風景でした。
緑濃いヤシの木に似た大小の木々はウェナ諸島のそれらにそっくり、様々な彩りを見せる花達は、プクランドやレンダーシアで見られるものにごく近い姿をしているものが幾つも見つかります。
そうかと思えばこの場所で初めて出会う花もありました。写真中央の青い花は、アストルティアで見た紅色の花の色違いのような姿をしていて、他では見たことがないものでした。

そして、島の周囲は、当然ながら海水に囲まれています。どうやら果ても解らぬ海原の只中に、まるでこの島だけが取り残されたように存在しているようなのです。 周囲の海は波が荒れ狂い、ほんの僅か先にある試練の塔らしきものまで筏や舟を出すこともできないそうで、先発隊は手詰まりになってしまったとのこと。
道標であるらしい石碑は幾つか見つかりましたが、記されている謎を解くことも出来ずにいたそうです。
…これはどうやら、見えざる存在を見る目を持っていなければ、お手上げになってしまうようでした。
見えざる存在、それは、はるかな昔に起こった災いの時、この小さな島に取り残され、絶望しながら力尽きていった人々の亡霊達のこと。彼らの魂を慰めることで、この先の道筋を開くことができたのです。

島に点在する石碑の前には、アストルティアと同じ花達に混じって、ここで初めて出会う花も咲いていました。
氷の領界で見たアストルティアの花といい、かつてのナドラガンドは今のようにアストルティアから隔絶された異界ではなく、ともにあった時代があったのだ、と、花達が訴えて来ているような気がしてなりませんでした。

亡霊達の無念に寄り添い、彼らを癒すことで開かれたのは、なんと海中へ降り立つ手段でした。
島の岬にある祠が使えるようになり、私、エステラ、先発隊を率いていたトビアスで、先に進むことになりました。
驚いたことに、水の領界の海の中では、普通に息ができました。
竜族であろうが、異界の出自である私であろうが、問題なく行動できるので、この海の中が特別なようでした。
周囲には間違いなく魚等の海洋生物が暮らしており、珊瑚や海藻等により彩りは鮮やか。
溺れる心配もなく海中を歩きながら、思わず興味を牽かれてあたりを見回してしまう私達でした。
色々な生き物…魔物も勿論…が見られる海の中で、私達の目を特に牽いたのは、白いイルカに似た姿をした神秘的な美しさを纏った生き物でした。
すると、美しさと威厳に満ちた謎のイルカもまた、私達の正体を見極めようとするかのような眼差しを向けてきました。 不思議なイルカを見送って、私達は遠くに佇む試練の塔を目印に、海底を歩いて行きました。
すると、塔の前に、どうやら町の入り口らしきものが現れたのです。

海底都市ルシュカ、というそこは、なんと遺跡ではなく、水の領界の竜族が今なお暮らしている場所だったのです。


次回は、海底都市ルシュカ、カシャル海底神殿について記載する予定です。
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