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翠将撃破の勇士

アイリス

[アイリス]

キャラID
: RR762-109
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 133

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アイリスの冒険日誌

2024-11-27 22:27:06.0 テーマ:写真活動

アストルティアの花と風景 ナドラガンド・水の領界編 ~海底都市ルシュカ、カシャル海底神殿、海底花畑~

アストルティアの花と風景を紹介する連載記事を書いています。ストーリーに沿って、初めて出会う植物や風景を紹介していきます。
今回は、ナドラガンド・水の領界編として、海底都市ルシュカ、カシャル海底神殿、海底花畑についての記事を書いていきます。

アストルティア守護神の特別な加護を受けた存在、神の器と呼ばれる人達が連れ去られてしまい、私は彼らを追って竜族の世界であるナドラガンドに分け入りました。
ナドラガンドは5つの領界に分断されていたため、探し人がいる領界に渡る手段を確保する必要があり、また、そもそも異界の種族である私にとって、単独行動は何かと不自由や困難が予想されました。
幸いにというか、ナドラガンド全体の竜族の救済を教義に掲げるナドラガ教団と協力関係を結ぶことができ、情報や人員の提供も受けられたので、捜索活動の滑り出しは順調だったように思えます。
…が、炎、氷、闇、と領界を繋ぎ、各地の実情を見るにつけ、ナドラガ教団に対する不信感が募ってきていました。
今回訪れた水の領界、海底都市ルシュカでの一例の出来事で、それは更に決定的なものになるのでした。 ルシュカの市街地の広場には、虹色に輝くサンゴの輪のようなものがありました。町の人々がこのサンゴに祈りを捧げる中、姿を現したのはカシャルの巫女と呼ばれる竜族の女性。人々の祈りに応えるかのように、カシャルの巫女フィナは神秘のサンゴを介して海中へと大量の空気を行き渡らせていきました。
人々によれば、神獣カシャルは白いイルカの姿をしているとのこと。私達がここに至る道筋で見かけた、神々しいまでに美しいあのイルカが神獣カシャルだったようです。

目指す試練の塔に至る道は、神秘のサンゴがある広場の先、カシャル海底神殿を抜けた所にありましたが、そこは見張りも厳重な上に結界まで張られており、簡単には通れません。エステラ達と相談し、ナドラガ教団として、海底神殿の主に正式に協力を依頼するためカシャルの巫女フィナに面会を求めました。
…ところがここで、ナドラガ教団の目的に対する思いがけないほど強い反発と拒絶にあってしまうのです。
永らく交流が絶たれた領界の住民同士ゆえ、炎の領界の民以外にとってはナドラガ教団の教義など馴染みのないもの、無関心なのは不思議でもないことでした。氷の領界では恵みの木や緑の者、闇の領界では月の光。ここ水の領界では、海中での生存に直結する空気を供給し続けてきた神獣カシャル。
それぞれ直截的な救済を与えてくれる存在を持つ各地の住民達が、それらを崇め、それら以外の救済をさほど必要としないとしても、それは理解できます。
しかし、面談の場にいた、水の領界の守護を担う青の騎士団の団長は、種族神である筈の竜神ナドラガこそを災いの元凶と断じ、ナドラガ復活を目論む愚か者共に協力など決してしないと言い切ったのでした。

なぜ、そこまでの拒絶を?

と私が思う間もなく、ナドラガ教団のみならず教主オルストフへの侮辱に激昂したトビアスと、青の騎士団団長ディカスが一触即発の状態に。
…その危うい瞬間を鮮やかに収めたのは…
探し人の1人、ヒューザだったのでした。
カシャルの巫女フィナと彼女を護衛する青の騎士団との交渉は決裂してしまいましたが、状況を打開するべく私達は手分けして情報を集めることにしました。
ルシュカの市街地の外れに墓地を見つけ、そこにいた墓守の老人に頼まれて、私は海底の花畑を訪れました。
オーフィーヌの海の一角にある花畑には、海底デイジーと呼ばれる美しい花が群生していました。
写真の青い花の他、赤と黄色の花畑もあり、更には、それぞれの花畑を繋ぐ小径のような場所にも、白いデイジーが少しずつ咲いていました。
こうした、明らかに海洋生物ではない、地上の花に近いものが海底にある様子や、所々にはルシュカの市街地とよく似た意匠の廃墟なども散見されることから、オーフィーヌの海一帯は、おそらくいにしえの災厄で海中に没した陸地だったのだろう、と思った私でした。 墓守の老人に頼まれた通り、赤青黄色の海底デイジーを集めて花束を作り、墓地の最奥にある大きな墓碑に備えると、墓守の老人はお礼にと昔話をしてくれました。
いにしえの災厄でナドラガンドの天地は5つに割られ、海洋都市であったルシュカは海中に没した。
民は死にゆく運命だったが、ルシュカの姫が自らの命を擲ち、神獣カシャルに助けを求めた。
カシャルは姫の願いを聞いて海中に空気を送った。
民は生き延び、犠牲になったのはルシュカの姫ただ1人だった。
人々は今も姫の死を悼み、そして感謝を忘れない。…
と、そこまで聞いた私の前に、ヒューザがやって来ました。
自身の状況を説明するから、一緒に来いと言うのです。

次回は、がイオス古海、深海のほこら、天水の聖塔についての記事を書く予定です。
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