目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

蒼鎧両断の緑の者

アル

[アル]

キャラID
: CS433-198
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: レンジャー
レベル
: 138

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アルの冒険日誌

2026-02-22 13:34:51.0 テーマ:写真活動

「灯りの奥で、きみを読む」

森の奥、赤い灯晶に囲まれた小さな書庫。

夜になるとだけ、そこは静かに息をする。


緑の髪の小さな司書は、今日も椅子に座り、本をひらく。


けれどその本には、物語は書いていない。


白紙だ。


ぱらり、とページをめくるたび、灯りがゆらめく。

その揺れに合わせて、文字が浮かび上がる。



それはきみの言葉にならなかった言葉。



「だいじょうぶ」

「平気だよ」

「気にしてない」


その裏に沈んだ、小さな本音。


司書はそっと読む。

声には出さない。

ただ、読む。



ふと。


背後で、灯晶が一つ、強く揺れた。 司書は、ゆっくり振り向く。

本棚のあいだに落ちていた影が、


静かにほどけている。



そこには、無数の小さな光が灯っていた。


それは星ではない。


読まれた“きみの痛み”が、

光に変わった姿。 「ひとりじゃないよ」


その言葉と同時に、本の文字がほどけていく。 消えたのではない。

形を変えただけ。



遠い夜空で、星がいくつも瞬く。



その光は、森を抜け、きみのいる場所まで届く。



なぜか胸があたたかい。

理由はわからない。

でも、さっきより呼吸が楽だ。



振り向いた司書の瞳は、もう驚いていない。

そこにあるのは…確信。



読むことは、救うこと。

受け止めることは、灯すこと。




灯りの奥で、きみを読む。




そして読むたびに、

世界は少し明るくなる。


今夜、きみが空を見上げたなら、

きっと気づく。


あの星のひとつは、 きみが生き抜いた証だと。


そして今夜も書庫は閉じる。


また誰かが、そっと読まれるその時まで。
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