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蒼鎧両断の緑の者

アル

[アル]

キャラID
: CS433-198
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: レンジャー
レベル
: 138

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写真コンテスト

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アルの冒険日誌

2026-03-18 18:21:11.0 2026-03-21 01:58:50.0テーマ:写真活動

ノックの向こう側で。

お訪ねします。


この辺りでついさっき、


涙の落ちる音が聴こえた気がして


駆け付けたんだけど、誰の涙かな。



そういう君はずいぶん赤い目をしてるね。



泣いたあとって、

世界が少し遠く見えるでしょう。




大丈夫だよ。

それ、ちゃんと“正しい見え方”だから。



じゃあひとつ、

いや、いくつかかな。

物語をプレゼントしに来たんだ。 どれも軽いから、安心して。

重たいのは、もう君がたくさん持ってる。



読むときは、ちゃんと息をしてね。

途中で閉じてもいいし、

最後まで行かなくてもいい。


それでも、ちゃんと届くから。



──それじゃ、また後で。

世界に誰もいない、

そんな気がした夜があった。


声を出しても、

どこにも当たらずに消えていくみたいな夜。


朝になれば少しはましになるかと思ったけど、 
今度は、
自分がいないみたいだった。


輪郭がぼやけて、

名前が遠くなる感じ。



目は閉じてる方が楽だった。

夢だけ見ていれば、

現実は勝手に通り過ぎてくれる。


口も閉じていれば、

誰かの言葉で傷つくこともない。



そうやって、君は部屋を作った。



壁を重ねて、

音を遮って、

光を減らして。



この世でいちばん固い壁で、 自分を囲んだ。



……でもね。



不思議なことに。



その部屋には、ちゃんと“扉”があった。


いちばん頑丈にしたはずの場所に、

わざわざ隙間が残されていた。


君はそれを見ないふりをしたけど、

耳だけは、ずっとそっちを向いていた。



こん、と。

小さな音。



この世でいちばん、 やわらかいノックの音。 
壊す気なんてない

ただ“ここにいるよ”っていう音。



その柔らかさのまま

君の中に触れていくみたいに。



きっと今もまだ、

震えながら笑おうとして泣いて

音の無い声で助けを呼んでいる。


でもそれ、間違ってないよ。




………ちゃんと正しい。





このままだっていい。

無理に強くならなくてもいいし

元気がなくても、 世界はちゃんと回る。



勇気なんて、

なくてもちゃんと夜は明ける。



ただね。



壁だけでよかったはずなのに、

どうして君は、扉を作ったんだろう。


開けるつもりがなかったなら、

最初から、なくてもよかったのに。



……たぶん。



嫌いだ、って言いながら

全部好きだったからだ…。



大丈夫。



君はまだ、

君自身のことをちゃんと見ていないだけ。


誰だってそうだよ。

君一人じゃない。


恥ずかしくて

面倒で

できれば後回しにしたくて。



……僕もね。

本当は、逃げたいことばっかりだ。



でも…まあ、いいや。



少なくとも、 君には味方がいるよ。


プレゼントの物語の中の住人たち。


名前もないけど、

ちゃんと君の隣にいるよ。




………これから君は、どうする?




扉を開けるか、

もう少し閉じておくか。


どちらでもいい。

どっちを選んでも、



ちゃんと“君の夜”だから。





じゃあ…僕はもう行かなきゃ。




ほら、またどこかで。


ぽつり、と。

涙の落ちる音がした。



その音を、

聞き逃さないために。




──それじゃ、また。


次は、ノックの向こう側で。
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