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蒼鎧両断の緑の者

アル

[アル]

キャラID
: CS433-198
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 140

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写真コンテスト

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アルの冒険日誌

2026-03-27 04:29:43.0 2026-03-27 04:33:12.0テーマ:写真活動

きゅうりひとつ分の灯り

森の奥、ひっそりとした小さな川辺に、ひとりのカッパが暮らしていた。



そのカッパは、特別強いわけでも、すごい魔法が使えるわけでもない。
きゅうりを育てるのが少し上手で、
あとは人よりちょっとだけ、
人の顔色を読むのが得意なくらいだった。



ある日、泣きながら川にやってきた人間の子どもがいた。



カッパは驚いて、水の中からそっと顔を出す。



「どうしたの?」



子どもはびくっとしたけれど、逃げなかった。
代わりに、小さな声でぽつりと話し始める。



「うまくいかないことばっかりで……」



カッパはうんうんと頷きながら、何も言わずに聞いていた。



それから、畑に戻って、一番みずみずしいきゅうりを一本もいできて、差し出す。



「これ、あげる。よく冷えてるよ」



子どもは少しだけ笑った。
涙のあとに咲いた、小さな笑顔だった。



その日から、ときどき誰かが川を訪れるようになった。



悩みを抱えた人
少し疲れた人
理由もなくぼんやりしたい人。



カッパは何か特別なことをするわけじゃない。



話を聞いて、きゅうりを渡して、ときどき一緒に川の流れを眺めるだけ。



けれど帰る頃には、みんなほんの少しだけ軽くなった顔をしていた。



夕暮れ。 水面にオレンジ色が揺れるころ、カッパはひとり呟く。





自分は世界を救うような英雄じゃない。





誰もが羨むような才能もない。





それでも――



目の前の誰かが、ふっと笑ってくれるなら。 



それだけで、胸の奥に静かに灯りがともる。




ただそれだけで、



こんなにも心は満たされるんだ。
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