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蒼鎧両断の緑の者

アル

[アル]

キャラID
: CS433-198
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 140

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写真コンテスト

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アルの冒険日誌

2026-04-16 04:00:58.0 テーマ:写真活動

ひとしずくの灯り

森の奥に、小さな温室がありました。



陽の光がそこだけ柔らかく溶けて、時間までもがゆっくり流れるような場所。




そこにひとりのカッパの少女が、静かに暮らしていました。





彼女は、言葉を持たない子でした。



……



いいえ、正確には……言葉が、うまく外に出られない子でした。



だから彼女は、植物たちと話していました。




葉を揺らして返事をくれる子。

花をひらいて、嬉しさを伝える子。

枯れかけた茎で、悲しみをそっと見せる子。




声のない世界で、彼女はたくさんの言葉を受け取っていました。




ある夜のことです。




森の奥から、小さな光がひとつ、温室に迷い込んできました。



それは蛍でも、星のかけらでもなく、
もっと不思議なものでした。




揺れ方が、どこか泣いているみたいで。

漂い方が、どこか探しているみたいで。
少女は何も言わず、ただ手を差し出しました。



光はしばらくためらって、それでもゆっくりと、その手のひらに降りました。



ぽう。



温かかった。


まるで誰かが、ずっと胸の中でだけ繰り返していた「ありがとう」みたいな……そんな温度でした。


少女は静かに、目を閉じます。
この光は、どこかの誰かが、こぼしてしまった気持ちなんだと、わかりました。




言えなかった言葉。

届かなかった想い。

渡せなかった優しさ。




消えたのではなく、ただ…行き場をなくして、さまよっていたのだと。




彼女はその光を、温室の中心に置いたガラスの鉢にそっと移しました。




すると光はほどけるように広がって、部屋いっぱいに淡い緑のぬくもりが満ちていきました。




植物たちも、葉をそっと揺らしました。




おかえり、と言うみたいに。




それからというもの、温室にはときどき光が訪れるようになりました。




悲しい色の光も。

嬉しくて弾けそうな色の光も。


ふるえながら、それでも消えたくなくて彷徨っている光も。




少女はそのひとつひとつを、両手で受け止めました。



名前のない感情たちが、ここではちゃんと、あたたかく在れるように。





誰も知らないこの場所で……




誰かの「大切だったもの」は、消えずに灯り続けています。



今夜も少女は、目を閉じて座っています。
小さく揺れる無数の光に、そっと包まれながら。 それはまるで、たくさんの心が、ここで静かに続いているみたいで。



少女は静かに、微笑みました。



声には、なりませんでした。


でも……それで、十分でした。
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