前回、カジノの対応について、予想を日誌に書きました
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/701782737691/view/2761013/
ざっくり言うと
・逆天井で儲ける仕組みは潰す
・逆天井で儲けたユーザーを巻き戻しする
というものです
結果はご存じの通り、予想は大ハズレでした
ですが、逆に運営を評価しています
正直、私は運営(というかりっきーさん)をみくびっていたなと反省しました
まさか、「誰でも勝てるようにする」なんて、思ってもみませんでした
私の予想の根本として、
・大量のコインを入手されると、今後価値ある景品を追加しにくくなる
・カジノはゴールドの吸い上げ目的もあるため、今後ゴールドでコインを買わないようになるのは望ましくない
という考えがありました
つまり、運営は「ユーザーにカジノで大勝ちしてほしくない」と思っているという前提がありました
オンラインゲームというものについて、運営は「長く遊んでほしい」と考えます
当然そのほうが、運営の収入が増えるからです
「長く遊んでもらう」には、どうしたらいいか?
ひとつの答えが、「時間がかかるようにする」です
・レベルアップまでの経験値を増やす
・ゴールドを増えにくくする
・フィールドの移動時間を長くする
・ルーラをなくす
・ふくびきのモーションを長くする
・カジノでコインがふえる確率を減らす
こういったことです
「時間がかかる」設計思想では、あとから参入した新規プレイヤーは、時間をかけないと面白いと感じることができません
プレイヤー側としても、 新規よりも古参は上から目線になるでしょう
古参はいままで「頑張ってきた」から楽しめている
新規も「努力」して楽しめるまで進めるべきだ
というように考えがちになります
さらには、新規にたいして「追い付いてほしくない」とおもったり、
「うまい方法で他人を出し抜く方法はないか」と考えるようになります
ここで言う「頑張る」とか、「努力」とはなんでしょうか?
それは、いままで飲んできた「薄めたスープ」のことです
何時間もかけてたくさん倒したタコメット、バザックス
ならんで買ったフォレスドンの討伐権利
無心で回した錬金ルーレット
ひたすら数値を記録する職人ミニゲームのことです
美味しくない、面白くないですね(一部、これが楽しいと感じている人もいますが、今回はおいておいて)
本当はみんな「美味しいスープ」が飲みたいはずなんです
ですが、オンラインゲームだから美味しくなくて仕方ないと諦めてしまっていたのだとおもいます
そうしないと「終わって」しまう
「ゲームをプレイしなくなってしまうから」という固定観念があると思います
この固定観念は、おそらくいままでのオンラインゲームでは、「なかば常識」と言われることだと思います
ドラクエ10もファーストディスクではそうでした
しかし、りっきーさんにディレクターが変わってからは、「ユーザーが面白いと感じること」「ゲーム自体を面白くすること」を第一に考えていると感じます
りっきーさんは、「ゲームとして面白くすれば、時間のばしなんかしなくても、ずっと遊んでくれる」と思っていると感じます
そのため、ほかの運営(固定観念あり)の反対を押しきって、今回の対応をしたのだと思います
これは、カジノというコンテンツを
「コインを稼ぐためのみの苦痛を伴う作業」から
「コインが増減してわくわくする遊び」に変えたと言えます
すごい決断と意思だと思います
「いつで戻ってこれるオンラインゲーム」という目標にむけて、本気で舵をとれるのは、現状りっきーさんだけだと思います
そんなわけで、予想がハズレてほんとによかったと思ってます
今回の対応にお怒りの方、一度カジノを「遊んで」みてください
前より「面白くなった」と感じると思いますよ