やませまみの冒険日誌

ドワーフ発掘職人の朝は早い
朝５時
アストルティア、オルフェア住宅村


－今は何をされてるんですか？
今はアルバムの整理ですね。流れ的にどうしても使えない
写真なんかもありますから、それの仕分け作業です

－使えないとは？
どんなにいい写真でも、その日のネタによっては不必要なことがあるんです
そういう写真ですね


朝５時半
ﾊﾟｼｬｯﾊﾟｼｬｯ
人もまばらな街並みにカメラの音が響く
みると撮っているのはドワーフばかりだ


－ドワーフがお好きなんですか？
好きというわけではないんですが、ネタを探して街をあるいていると、
目を引くのはやっぱりドワーフなんですよ
だから結果的にドワーフが多くなってしまう


この写真なんかもそうですね
街をあるいていたときにネタにできそうなドワーフがいたので、撮ったものです －服着られてませんね
そうですね。転職したとたんに出会ったので(笑)
－準備してからではだめなんですか？
いい顔、いいポーズは一瞬ですからね。
面白いものを見つけたらまずは撮る！撮るまではスピード勝負ですから


そういって笑う顔に、確かにプロの面影が見えた



出会いはいつ起こるかわからないですよ
元気中でも職人中でも最優先は写真です。



そんな話をききつつ我々は道具鍛冶ギルドに案内された

－ここは？
並行して道具鍛冶もやってるんですよ
その仕事場ですね


・・・あっ！

彼女の目が光る

ﾀﾞｯ


ﾊﾟｼｬｯ うーんいまいちですね。この写真は削除候補です


彼女はさらに続けた


このゲームでは写真の保存枚数が決まってますから、
つねに保存枚数との勝負なんですよ。
際限なくとっているとすぐに前の写真が消えてしまいますから。
その辺のせめぎ合い、判断の難しさがこの仕事のやりがいにも繋がってきますね





－写真を撮る上で気をつけてることはありますか？
写真の撮り方もある程度は意識してますよ
撮るものはできるだけ大きく、写ってる無駄な情報を少なく
そして一番大事なのは分かりやすさです
一目見てそれだと分かるものが理想ですね

あとは、写真に意味を持たせるというのかな
同じ被写体でも写真の持ってる意味が違えば違う写真になります。




そういって見せたのは２枚の写真


それはドワーフ顔写真と整列してる写真だった
①



②







午後６時
では、帰りましょうか。



日も落ちて薄暗くなった道を彼女はあるく


－これからのご予定は？
そうですね。写真を整理しつつ日誌を書きます



これが一番大変だと彼女は語る


「六時間かかったこともありますよ」

そう続けた彼女の顔に一切の迷いは見えない




ドワーフ発掘職人まみ
彼女の明日はまた、早い。