むかしむかしあるところに、おじさんと、
これまたおじさんがいました
2人には子供がおらず、いつも神様に子供をお願いしていました。
そんなある日、おじさんたちがこたつでミカンを食べていると、
中から親指ほどの小さな子供が出てきました
ミカンから生まれたその子を、
おじさんたちは「やませまミカン」と名付けました。(以下、一寸法師)
一寸法師はすくすく成長しましたが
体は大きくなりませんでした。
しばらく庭のカエルとエンカウントする日々を送っていましたが
これではいけないと、街に出ることにしました
一寸法師はおじさんたちに言います。
「俺はこんな小さい庭で収まるヤローじゃねーぜ!」
そこでおじさんは、自分の使っていたつまようじで剣を作ってやりました
「じゃあな、あばよ!」
一寸法師はお礼を言うと、街へ出かけていきました。
街にはいろんな夢がつまっていました。
「ふっ、ちいせぇちいせぇ、もっとでけぇ夢はねーのかよ!」
???「あのもし?」
「ん?」
振り返るとそこにはとても美しい姫がおりました
おじさんたちしか見たことのなかった
一寸法師の美的感覚はさすがの一言。
姫「悪い奴がいるの。助けておくんなまし」
「それでこそ俺の夢にふさわしい。任せろ」
そいつらは鬼で、お腹に入ったりいろいろありましたが倒しました。
「いや~、3日にも及ぶ壮絶な戦いだったなっ!」
姫「まあ!こんなところに打ち出の小づちが!」
「打ち出の小づち?」
姫「トントンとふると、何でも好きな物が出てくるのです」
「おお!では俺の身長を伸ばしてくれ!俺の夢だ!」
本人は触れて来ませんでしたが、
小さいのが実はコンプレックスだったのです。
姫「はーい。ではいきますよ~」
ドガシャ~ッ!!
DEAD END