やませまみの冒険日誌

写真家・ヤマ山紀信…

写真家としての腕はまずまずだが
一般人を惹き付ける企画力は右に出るものはいないとされる天才写真家だ


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しかしこの写真すげーよく撮れてるな

まあ実質俺が撮ったようなもんだけどな

俺の弟子のいとこの友達の行きつけの店のマスターが撮ったんだしな

もう俺が撮ったようなもんだわ

この表情は俺にしか出せないしな。実質
この表情ってことは実質俺が撮ったってことだわ






…ﾋﾟｺｰﾝ!

そうだ！新しい企画を思い付いたぞ！


早速アス日出版に連絡だ！



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

ｶﾞﾁｬ
あ、アス日出版さん
すげぇ企画考えましたよ
いや、まじで
実はね…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ…




編集「ええ？それは…売れても1,000部がやまやまじゃないですか？」


大丈夫だって安心しろよ～
こちとら鬼才だぜ？


編集「出したいのはやまやまなんですが…果たして売れるか…」



大丈夫任せろって
とりあえず写真送るからさ


それ見て決めてよ






～翌日～



この中にヤマ山紀信先生の写真が…


一体どんな写真なのか…ﾋﾟﾗｯ







これはなんとッ！ シャッターの瞬間に瞬きしてしまうという見てるものの「あるある」を写真一枚で見事に演出ッ！

つかみはばっちりですね！




さらにこれはッ！ カメラをガン見してしまうモデルとしての初々しさを表しているのかッ！！

どこまで鬼才なんだヤマ山ッ！怖いッ！怖すぎるぜッ！








こっちの写真はッ！ あえてモデルを写さないでそこで起こった何かを想像させる新しい技法ッ！
さすが写真界の風雲児、鬼才ヤマ山紀信！




すごいぞ！
これはヤマ山先生の最高傑作になり得るぞッ！



ヤマ山紀信(ふっ…また伝説を作っちまったか…)







写真集は100部売れた