この物語は人気上昇中の「異世界もの」をドラクエ風に執筆したものです
実際の設定や仕様とは異なる場合があります
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城の門番さんに見送られ場内へと入る
(やっぱり広い・・)
想像していたけど天井は高いし吹き抜けてる
プルーンには注意したせいか床を滑るようについてきてる
そのまま階段を登っていくと謁見の間へついた
「よくぞ参った旅人よ。先日は城下の者が世話になったそうだな?」
「はい・・大変そうでしたから」
裕福そうな人は、ちゃんと城へ伝えてくれたみたい
「して・・そなたは珍しい魔物を連れておるな?」
「えぇ・・珍しいスライムみたいです」
「害が少ない魔物でも、こうも役にたつのは不思議よのう」
凶暴なイメージは、あるみたいだね
「はい、もっと活躍できるかもしれません」
「それなら頼みを聞いてくれないか?」
王様は近況を交えながら依頼を出してくる
びっくりする報酬を提示されて・・
「そんな大事そうな依頼・・私には早計かと思います」
「なにを申す?そなたのスライムの可能性に賭けてるのだ」
プルーンを評価してるのは嬉しい
『ふあん?』
「うん・・できるかなって」
「その子の気持ちは聞いたかね?むろん無理強いはせんが・・」
「できる範囲で・・なら」
「そうか・・では頼むとしよう」
・・・・・
城を後にして町へと戻ってきた
なりゆきで依頼を受けてしまったけど本当に大丈夫かな?
『がんばるから安心して?』
「ありがと」
プルーンに励まされつつ出来そうな依頼を思い出す
(物品調達が手軽そうかな)
城だけあって色々な資材を必要するらしい
これは町付近の魔物を退治すれば集まりそう
「プルーンに運んでもらうの多くなるね」
入れる限界はあるのかと不安になる
『はこぶー』
無邪気に答えるプルーン。本当に平気なの?
丸1日経つ頃には物資が山のように集まった
引き取り先は城の倉庫らしいのでプルーンに運んでもらった
あまりの速さに驚かれたけど、もう慣れてしまった
魔物退治にもなったから、しばらく付近への被害は心配なさそう
次は王様に頼まれていた遺跡の調査に向かってみよう
街道の外れから離れた場所にある遺跡
ここには王族由来の品が祭ってあるらしい
今度の祭典に使うそうだけど兵士を回せなかったそうだ
「完全おつかいって感じ」
『おつかい?』
ボヤきながら中へと進む
隊長さんから話は聞いてたけど仕掛けがたくさんある
注意しながら進んでいくと大きな部屋へたどり着いた
(この部屋がそうかな?)
注意深く観察すると話に聞いていた装置が目についた
教わったように操作すると宝物らしいものが現れた
「ずっご・・プルーン?お願いできるかな」
『ぷぅ』
プルーンは宝物を包み込んだ
「よしっ届けて終わりだね」
『まだあるー』
「え?」
プルーンは体を震わせ散り散りになった
「プルーン!?」
驚いて見ていると、しばらくして元通りになった
『とったー』
「何かあったの?」
『ぷぅ』
吐き出されたものは少し異様な見た目をしていた
「宝物・・には見えないけど一応、届けてみようか」
・・・・・
依頼された宝物は大臣さんに届けることになっていたので城の応接室へ来た
「大臣さん、宝物を確認していただけます?」
プルーンがその場に吐き出し大臣さんがチャックする
「ふむ・・・」
すると、やはり例の品で視線が止まった
「おや?この品は?」
「すみません・・プルーンが見つけてしまって」
「左様でしたか・・・すると・・・」
思いふけだした大臣さん
「あのー?」
「あぁ・・申しわけありません。こちらの話です
依頼は以上ですので、お帰りください」
「わかりました」
私は部屋を後にした
【これは・・・に・・・】
後ろで何か声がしたけど、よく聞き取れなかった
(なんだろう?気になるなぁ)
町の宿へ戻り寝静まる
翌朝、私の目を覚ましてきたのは1羽の文鳥だった・・・
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続く?