夜になると虫の声がにぎやかに響き、
ススキやセイタカアワダチソウが風になびく。
中秋の名月も秋の彼岸も過ぎて、いよいよ秋が深まってきた。
秋といえば、スポーツだの読書だの芸術だの、
恋の季節だのいろいろ言われるが、
自分はやっぱり食欲の秋!!
食べることが何よりも好き。
本当は寝ることが一番好きだけど、
こと秋に関しては、実り豊かな山の恵みを中心に、
美味いものがたくさん出回る。
そんな秋の味覚、
日本人なら大多数のひとが真っ先に挙げるであろうものが、サンマ。
太平洋を回遊する細身の体の青魚。
この時期日本近海に大量に現れ、脂が乗って旨い時期とされる。
北海道は釧路や根室、三陸海岸では大船渡に女川など、
この時期旬の大量のサンマが水揚げされる。
アストルティアでは年中釣れる。
手軽なのがミューズ海岸あたりだろうが、
南国の雰囲気がサンマに合わないので、
寒々としたゲルト海峡でこれを釣ることにした。
結果、キングサイズが連続で釣れるという快挙!
やっぱ今が旬だわ。
釣ったサンマを調理してもらわにゃならん。
料理といえば、やっぱり調理ギルドだ。
オルフェアの町へと飛び、さっそく調理ギルドへ――。
サンマを調理してもらおうと来てみたものの、
マスター含め、そこに居た調理職人さん誰も見向きもせず。
チャーハンか?チャーハンだな?
誰も彼もフライパンでなんか忙しげに炒めている。
デジャブだ!
魚料理のレシピ自体、このギルドには存在しないようだ。
次いで訪れたのは、王都カミハルムイにある酒場。
ここの座敷に、美味そうなサンマの塩焼きが並んでる。
そうだよ、サンマは塩焼きだよ。
やっぱり本場で調理してもらうべきなんだよ。
塩焼きにしてもらおうと、酒場スタッフにサンマを出すも、
やっぱり相手にしてもらえない。
さっさとその生臭そうなのしまいなさいよ!
そう言いたそうな顔でこちらを見やる。
食材の持ち込み調理はお断りか。
釣り人がよく割烹や寿司店に自分が釣ったの持ちこんで
調理してもらうって話をよく聞くんだけど、
あれは常連にしかしないサービスなのかね?
よくよく考えれば、塩焼きくらい自分で作れるわな。
サンマは内臓とる必要ないから、さばく手間もない。
七輪があれば、それでいい。
そういえばフレンドの家に七輪あったな。
餅をどけてくれ。
家人不在なのに、餅が焼かれていた。
これはコンシェルジュのおやつだろうか。
しかも脇にケーキがある。
ここでサンマ焼いたら、ケーキにその臭いが移る。
そもそも室内で七輪でサンマを焼くのはダメだ。
リンナイの煙が外に出ないグリルでもなきゃ・・・。
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秋のうちに、冒険日誌なんか書こうと思って、
またくだらないものを書いてしまった。
ウナギのときの使い回しのようなものだけど・・・。
あ、そうだ運営さん、サンマの七輪の庭具を追加してつかあさい。
ついでに松茸の七輪と、イモ焼き落ち葉の焚火も。
月見も終わってしまいって、お月見セットしまうと、
秋っぽい庭具が紅葉の木しかないからさ。