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大地の代弁者

タケオ

[タケオ]

キャラID
: BO442-236
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 106

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タケオの冒険日誌

2017-12-14 21:54:08.0 テーマ:フレンド

フレンドの花火と家族のみそ汁

一昨日の夕飯でのこと。
みそ汁をすするとピリリと来た。
「辛っ!」
お椀を見ると一味唐辛子がたくさん漂っている。
チッ・・・。
親父がまたやりやがった。
 
何でも一味をかけるうちの親父。
みそ汁にも大量にふりかける。
そして、みそ汁の吸い残しを鍋に戻してやがるのだ。
「帰ってきたら言ちゃっるわ。」
一味うんぬんはいいとして、飲み残しを鍋に戻すなよと。
自分が親父に言うとお母んに伝えていた。
 
 
そんなことがあった夜。
インして、ひとりチームクエストに勤しんでいた。
やっていたのは、「モガレの洞窟討伐」
 
自分はこういった場所でチマチマと狩りをするのは嫌いじゃない。
昔はここに業者がワラワラいて、大きなこうらが目当てか?
キラークラブばっか狩ってたよなあ。
そんなことを思い出しながら、ひとり洞窟を占領して狩りまくる。
   
モガレの洞窟討伐を終え、
リプレイしていたヘアカラークエストの報告のため、
モガレキャンプへと飛び、美容師見習ロロドちゃんに、
泥くさいこうらを渡していると・・・。
 
目の前を、金色の黒竜丸にまたがったプレイヤーが走り去る。
こんな序盤のフィールドに場違いなプレイヤーが来たな。
そう思っていると、今度はキラーパンサーにまたがったプレイヤーが走って来た。
またがっているプレイヤーの名前はフレンドだった!
 
フレンドが自分に駆け寄ってくる。
さっきの金色の黒竜丸の方も一緒にやって来た。
そして、チャットで叫んできた。
 
「誕生日おめでとう!」
 

 
時計を見ると、0時をまわって少しだった。
そう、この日はまぎれもなく自分の誕生日。
だが、なぜこのフレンドさんが、自分の誕生日なんか知ってるのだろう?
嬉しさよりも驚きの方が先行してしまう。
 
「探すの大変だった。」
そう言うフレンド。
サプライズで祝福するため、もうひとりの方を伴って、
わざわざ自分を探すため、モガリム街道を走りまわっていたのだ。
 
戸惑う自分をよそに、二人が次々と花火を繰り出す。
仕掛け花火に打ち上げ花火、タイミングよく夜。
モガリム街道の夜空に花火が打ち上げられた。
 
家族よりも誰よりも先に、
ドラクエで、フレンドさんらに祝福されるとは・・・。
5年もプレイしていると、こういった繋がりがなんともいえない。
実際は顔も合わせたこともないのに、
ときに家族よりも近く感じることもある。 
 
 
フレンドたちの厚意に感激していたら、
そのままお二人に試練ツアーへと誘われる。
自分も別のフレンドをひとり誘って4人で試練ツアー。
 
しかし初めて対峙する試練ボスも居て、これが強いのなんの。
ゴールデンスライムの色違いのが4体出るやつ。
あれには二度も全滅させられた。
三度目の正直でようやっと撃破。
  
長いフレンドさんに追い付くことはできなくとも、
弱いなりにも、もうちっと立ち回りなんか学習せんといかんな。
 
自分が後から誘ったフレンドが積極的な方で、最初のふたりにフレンド申請。
自分も負けじと、祝ってくれたもうひと方へフレンド申請。
試練であんなヘタクソだったのに受けてくださった。
   
いや~しかし嬉しかった。
まったく、ニクいことしてくれるフレンドだ。
元チームメイトで、付き合いはかれこれ4年くらいか?
 
本当にありがとうございました。
でもって、これからもよろしくお願いします。
 
・・・。
 
自分はあなたの誕生日知らないや。
 
 
そんなことがあった翌朝。
日付が変わっていたので正確にはその日の朝。
目が覚めていたものの寒くて布団から出ずにモゾモゾしていた。
すると、お母んが部屋の手前まで来てガラス戸に何か貼った。
 
「お母さん遅くなるから、晩ごはん食べてきて」
そんなことだろうか・・布団のなかで何を書いているのか考える。
 

 
今日誕生日だから、なんか祝いのメッセージか何かか?
そういや昨年、自分で買って、お母んも買って、妹まで持ってきて、
ケーキが大量に被ったから、「ケーキはお母さんが買うけん」とか、
そんなことだったりか?
 
起きて、貼られたチラシを見る。
 
「お父さんにみそ汁のこと もう言ったき、言わんでいいよ。」
 
・・・・・。 
 
家族ってこんなもんだ。
 
帰り、遠回りしてお気に入りのケーキ店まで行って、
ひとり部屋でザッハトルテをむさぼりましたとさ。
 
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